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『また来るねー！』
と、2人に手を振って裏路地へと足を踏み入れる。
私が角を曲がるまでジッとこっちを見ていてくれた。
『本当、心配性だなぁ』
拠点が近づいてくるにつれて、ああ…帰りたくないなという気持ちになる。
寄り道してデザートでも買っていこうかなと考えていた時、事件は起こった。
「ひったくりよーっ！！」
表通りの方でそんな叫び声がした。
盗人の荒い息とバタバタと走って行く音が右から左へと通り過ぎる。
この姿では出たくないけれど、人助けはしなきゃ！
『あぁもう不便！』
気づいたら止まることのない足が石畳みを蹴って、眩しい中へと躍り出ていた。
周囲から見たらこの姿は滑稽であっただろう。
お高そうなバッグを持った盗人を追いかける、性別不明の黒マントの人間が真っ昼間から追いかけっこをしているのだから。
『止まれ！こっちは銃を持っているんだぞ！』
銃！？銃だって！？！？と、身を引いて行く紳士淑女達。心なしか盗人の速さも遅くなった気が。
こんな所で使いたくはなかったけれど、仕方ない。
私は腰に潜めていた小型の銃からズドンッと弾を1発空に放り投げた。
叫び声が響き渡る中、盗人は路地へと侵入していく。
曲がりくねった道なら逃れられるとでも思ったの？馬鹿ね、真っ直ぐで平坦な道よりは大得意よ！
『蛇は地を這うだけじゃないってことを教えてあげる！』
上から見た方が見失うケースは格段に低くなる。
今の貴方は私の手の平の上で転がされてるってわけ！
あーあ、そこ入ったら行き止まりなのに。
蟻の巣にだって必ず終わりは来るの。
壁にぶち当たった盗人の背後を塞ぐようにして飛び降りたその時。
横の道から現れた、杖を片手に拳を振りかぶった男と鉢合わせ。
「『え？』」
ゴッチーンッッッ！！！！と盛大な音が響いたであろうか。
バランスを崩した私がマヌケな音を立てて石畳みの上を転がっていく。
「い、今の内だっ『逃がすか』
逃げようとした奴の足を咄嗟に掴んで転ばせ、馬乗りになって喉元に銃を突きつける。
抱えていたバッグを取り上げ、引き金に指をかけたそばから先程の男が割り入るように話しかけてきた。
「おい、やめないか。それ以上の事をするなら纏めて然るべき所に突き出すぞ」
『
「その鞄を返して頂きたい。それは俺の助手の物だ」
助手？姿が見えない限りは引き渡せない。
第2の盗人の可能性だって_______
「あー！先生こんな所にいたなのー！！」
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白狐-bilyakko-(プロフ) - 【湖の宝石】さん» でも、読んでて楽しかったです！それだけは正直に言います！ (2021年9月23日 18時) (
レス) @page4 id: df3d8cbea7 (このIDを非表示/違反報告)
白狐-bilyakko-(プロフ) - 【湖の宝石】さん» 前作でコメント返せなくてごめんなさい！まぁ、あの、理由があって返さなかったんですけれども(^_^;) 決して反応楽しんでたとかそんなんじゃないですからね！？ あと、迷推理ではなく名推理です！これからもどうぞよろしくお願い致します！m(__)m (2021年9月23日 18時) (レス) @page4 id: df3d8cbea7 (このIDを非表示/違反報告)
【湖の宝石】(プロフ) - なるほど…登場した人達がわかってスッキリしました。時々正解しててちょっと喜んでる自分がいますw 更新頑張ってください (2021年9月23日 18時) (レス) @page2 id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白狐-bilyakko- | 作成日時：2021年9月22日 21時
