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『夜行？おーい、さっきからぼーっとしてるけど大丈夫？』
「うん。少し昔を思い出していただけだよ」
『昔、昔って言うけど、夜行そんなに生きてないでしょ？いくつだっけ？』
「21だ」
『約20年しか生きてないじゃん。言葉の使い方間違ってるんじゃないかな』
「そうかもしれないね」
21歳。それは人間界に姿を出す時の年齢。
実際には君よりももっと長い時を生きている。決して老いている訳ではない。
……見た目がそれくらいというだけだ。
獣人は基本的に、人間よりも長生きするし体感する時間も遥かに長い。
だから、君が迷い込んできたのも昨日のことのように思えてしまうんだ。
少なくとも、魔管以外は君よりずーっと、ずっと歳上だよ。
『ねぇ。さっき白鷹がさ、理性を欠いているって言ってたでしょ？夜行以外もああなったりする？』
「
『ふーん。全員食人木様に診てもらえばいいのに』
「彼は気まぐれだからどうだかな……」
確かに彼はそう言ったよ。でも、ああやって余裕ぶってるけど、本当は前科持ちなんだ。
盛っていた時だったかな。
何も知らない君が遊びに来たら丁度その時期の彼と会ってしまって襲われかけた……。
たまたま訪問してきたミサゴに発見されて、彼は頭冷やしの為に池に沈められかけたとか。
小耳に挟んだだけだから詳しくは知らないけれど。
君はまだ小さかったし、覚えてないかも。
『食人木様ったらね、私が遊びに行く度に花冠を用意して待っていてくれるの！』
「神に気に入られた人間という字面に気狂いそうだ」
私でも会うのが難しいというのに。
あの容姿を見たら誰だって逃げ出すはずなのに。彼女の周りには何が溢れていたんだろうか？
この保護施設を取り囲む森は、獣人の中でも魔力を扱える者の結界で護られている。
幾多にも曲がりくねった道と木々の中に別次元への小さな入り口がある。
そこは私の故郷、帰らずの森に繋がっているが彼に会いに行く為にはまた別の場所を通らないと行けない。
それを1度通っただけで覚えてしまった彼女は恐ろしい。
しかも、人間嫌いの神に好かれているというのだから。
『あのね、この前ハウンドがね_______』
その得体もしれない男。愛人が出来たと知った時はどんな奴なんだと問い詰めてしまった。
[一目惚れだって言われたの!]
へぇ。良かったじゃないか？
嗚呼。私と一緒にいたらそんな不幸せを味わう事も無かったのに。
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白狐-bilyakko-(プロフ) - 【湖の宝石】さん» でも、読んでて楽しかったです！それだけは正直に言います！ (2021年9月23日 18時) (
レス) @page4 id: df3d8cbea7 (このIDを非表示/違反報告)
白狐-bilyakko-(プロフ) - 【湖の宝石】さん» 前作でコメント返せなくてごめんなさい！まぁ、あの、理由があって返さなかったんですけれども(^_^;) 決して反応楽しんでたとかそんなんじゃないですからね！？ あと、迷推理ではなく名推理です！これからもどうぞよろしくお願い致します！m(__)m (2021年9月23日 18時) (レス) @page4 id: df3d8cbea7 (このIDを非表示/違反報告)
【湖の宝石】(プロフ) - なるほど…登場した人達がわかってスッキリしました。時々正解しててちょっと喜んでる自分がいますw 更新頑張ってください (2021年9月23日 18時) (レス) @page2 id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白狐-bilyakko- | 作成日時：2021年9月22日 21時
