ニジュウ ページ20
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結局一睡も出来ず朝方4時。
実は元々ヘビースモーカーな私はやめた煙草を人知れずこそこそと買いにきた。
やってらんねー、煙草をやめてからの日々いいことがない。神楽ちゃんや妙ちゃんに会ったことぐらいだよ。ほんとーに。
煙草を買ってすぐタバコに火をつけると懐かしい感覚に襲われる。久々だからか少し頭がクラッとしたが私からすればそれもまた余興、そのまま家の帰路につく。
？「まだやめれてねぇのかィ」
懐かしい声と香り、後ろには私が初めて愛した男。
忽然と姿を消して、急に現れる。
そんな男だ
A「久しぶりだね、高杉サン」
高杉「ククッ、もうあの頃のように晋助とは呼んでくれねェのかい」
少しの沈黙の後に吹く肌寒い風。煙管を加えてニヒルな顔で私を見るこいつが憎らしい
A「新聞見たよ、なかなか世間騒がしてるみたいじゃない。金髪の女まではべらして恥ずかしくないの？」
高杉「…なんだァ、嫉妬か？」
A「んなわけないでしょ。もう私の前にそんなしけた面見せないで欲しいわ。私の知ってる晋助はそんな瞳で私を見ない」
目の前にいるそいつは面食らったような顔をすると自分を嘲笑うように俯いて見せる。
私の知ってる晋助は私なんかちっとも見なくて獣みたいにメラメラと燃える瞳をどこか遠くへ向けている、そんな男だったはず。
高杉「…一緒に月でもみねェか」
晋助の発した言葉は2人の愛し合う合図。私は俯いて晋助に体を預け、その香りを懐かしむ。
A「…月なんかもうとっくに明けてるわよ」
どんなに言葉で突き刺そうとも
あなたと見る月はとても綺麗で
あなたとの時間が蘇る
私はあなたに弱いのよ
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nami - とても面白かったです。続きがぜひ見たい！！！ (2022年8月2日 9時) (
レス) @page21 id: 6e23f91cf4 (このIDを非表示/違反報告)
もち明太子 - 続き気になりすぎて夜しか寝れません!!!更新待ってます！ (2022年5月8日 18時) (レス) @page21 id: 5a52c0f3ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぎゅうにゅう | 作成日時：2022年4月11日 1時
