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寝起きはキツイよね!! ページ10

にはならなかった。





「っぶね…;」


上手く流したようだ。





『くそっ…しぶといですね‼』



狼の姿になったAは屋根から跳ぶと



背中の銃を咥えて殴りつけた。


勿論傷つけられはしないのだが…




「おい危ねえな…;銃で殴りかかって来るなんて女の戦り方じゃねえって…」


出水もドキドキと驚く心臓を押さえて銃を何処かに飛ばす。





『っ…!』


獣体から戻れば隙なく弧月を出して振るう…




と見せかけて拳銃型トリガーで一発。







≪出水 ベイルアウト≫






『ふぃ〜…;やっと勝てた…てか一戦目でこれじゃあ、後がヤバいかも…』




Aの言った通り残り9戦はぼろ負け。


というより2戦目からは転送された場所で寝ていた。



結局取れたのは最初の1回だけで9体1で出水の勝利だった。









『くぁ…んぁれ…』


気が付くと待機室で寝ていたA。




『ふぁ〜…また待機室送り…;やっぱ一戦目で獣体になるのは良くない、か…』


伸びをすると手の甲のポイントを見た。



『あー…最悪…また減っちゃった…まあ一回で済んだんだから良い方か…』




時計を見ると7時…



『いつもよりは寝てない方…』


掛け布団をどかしてソファから降りる。





『さ、行くか。』



Aはトリガーを手に取った。









「そういえば迅さん。」

「んー?」

三雲が椅子に座ってぼんち揚げを食べている迅に聞いた。



「あのAって子今日のランク戦見て思ったんですけど…なんていうか…戦い慣れてる、って感じがしたんですが…」

「お、俺も気になってたぞソレ」

「私も…」

それに空閑と千佳がソファから顔を出す。





三雲の言葉にピクッと迅が反応するとにやけた。


「遊真はともかく…メガネ君と千佳ちゃんよく気付いたな。」



「なにか…あったんですか?」



「…まあ、今の時代ここら辺に住んでる奴で被害受けてない奴なんて滅多にいないけどな。」


「…」


三雲が千佳を見る。




「さて、聞かれることは分かってたし。一丁話してやるか‼」



迅はぼんち揚げを机に置くといつになく真剣な顔で話し始めた。




「あれは、今となっては結構噂になってるんだが…


ある日の夜、俺達…ていうか基地にいたA級の奴らに緊急呼び出しがあった。なんでも大量の門が開いたとかで…勿論急だったしA級以外のボーダーは皆訓練を終えて帰ってたからな。」



―――――――――――――――
次からは過去篇入ります!

過去篇突入ー!まあ過去って言うほど昔じゃないけど!→←射手勝負!ランク戦です!



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作者名:照昇 x他1人 | 作者ホームページ:http://ginngatannpennsyuu  
作成日時:2016年4月2日 17時

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