こわーいお兄ちゃん達。 ページ4
「ていうか、A?のお兄さん達って…!その人達も獣人なのか?」
三雲が尋ねるとAは眠そうに少し頭を横に振った。
『んぇ?あー…違う違う。私一人っ子だよ。上っていうのはぁ…えーと…あ、そうそうA級のボーダーのお兄さん達ね…会ったことない?』
コテンと首を傾けるAに思わずドキッとする三雲。
「じゃなくて…!
A級ってまさか…!」
『ふ…もぅ眠いなぁ…じゃぁ迅さん、先にお邪魔しますね〜…緑川さんに宜しく言っといてくださいぃ…』
「おう。」
ひらひらと手を振りふらふらと歩くA。
酔っ払いにしか見えないこれいかに。
ふと画面を見るといつの間にか空閑と緑川がソロ戦をしている。
「あの…気になっただけなんですけど…Aの言ってた“お兄ちゃん達”って…」
「あー、今から多分行くよ。そいつらのとこ。」
「え…」
「紹介は“こわーいお兄ちゃん達”でもAの睡眠場でもあるからな。」
ニッと笑う迅は三雲と雨取に背を向けて「玉狛に帰るぞ」と一言。
・
さてさて、先程から壁を伝って歩くA。
『ぅー…どこだっけぇ…眠ぃ…』
目を擦っても余計眠くなるだけ。
『ここ、だっけ…?』
もう適当にここでいいや、という考えで一つの部屋へ入った。
『…あ、当たった…私、てんさぃ…』
そう言いながらソファに座る人物へとダイブ。
「Aか…。毎度の事とは言え勢いつけるのはやめろ。」
男はそう言うがAにその声は届いたのか届いていなかったのか…クークーと小さな寝息をたてはじめた。
「あの姿になったらその後睡魔キツイらしいじゃん?少しくらい大目に見てやれって秀次。」
「お前はコイツに甘すぎる、陽介。」
部屋にいた二人は三輪秀次と米屋陽介。
「つーかいつ見ても飽きねえよな。コレ。」
米屋が垂れた耳と尻尾を触るとピクンと身体が反応し三輪の背中に回した手に力が入る。
「猫とか犬って耳とか尻尾が性感帯らしいよな。」
「狼だろ…変な事考えるな。」
「いやでも、コイツが好きなの魚だし。」
前にマタタビを見せた事があるがそれが面白い事になったのを三輪も思い出す。
「…猫かもな。」
「だろ?」
納得した二人。
米屋はAが起きるまで(逆に触られ過ぎて起きたのだが)耳と尻尾をいじっていた。
【設定】です!必読でお願いしまーす!→←獣体後はキツイんだよね。
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作者名:照昇 x他1人 | 作者ホームページ:http://ginngatannpennsyuu
作成日時:2016年4月2日 17時