【ワールドトリガー】守備無用 (ページ3)

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獣体後はキツイんだよね。ページ3

「よ、A。」

あの後、ソファに座っていたAに声をかける迅。

『んー…?あ、迅さぁん…お久しぶりです～…今日久しぶりに頑張ったんで疲れちゃいましたよ～…』

覇気のない声で喋るAはうつらうつらしていた。

「あの…これは一体…?」

「あー、まぁどんなものにもデメリットは有りってな。Aは獣体になるとその後自分の身体じゃ処理しきれない眠気がくるらしいんだよな。」

「眠気、ですか…じゃあ戦闘中にやったら…」

「ランク戦ならまだしも、実践では運が悪ければ死ぬな。」

「そんな…」

「あの…この人って、何歳なんですか…?」

「それは本人に聞いてみ?二人共同性だし仲良くなれんだろ‼」

『んにゃ?あれー…その人達って…』

「あ、雨取千佳ですっ…初めまして…!」

『千佳ちゃんね…なるほど…アイビスでどっかに穴開けたって子でしょー…?』

「あ、それは…その…」

『んーん、問題ないヨ全然～…だいじょーぶだいじょーぶ…

私の方が色々怒らせてるからねぇ…』

起きているかいないのか分からない程トロンとした話し方。

「で、お前緑川の事「さん」付けしてたけど緑川より年下なの?」

空閑が入ってきて皆より前に出るとそう聞いた。

『あー、ん～?あ、確か今噂になってる…チビ…だっ‼』

突然チョップが降ってきて頭を押さえるA。

『何すんの!?』

「お前だって十分チビだろ。

で、歳は?」

『あぁ、それね。歳、ね…小6、かな～…』

答えになってない答えをだすA。

再び眠気が襲ってきたようだ。

「小6…!?」

「そう。ボーダーの中でも最年少だな。」

「迅さん!」

いつの間にかいなくなって緑川と話していたのか、迅が話しに入って来た。

『そーだ…私ね、このまえボーダー基地の食べ物盗んだことがあるんだけどね…?』

「…;(それはここで話していいのか…?)」

『あ、もう見つかったんだけど～…上にこわーいお兄ちゃん達がいてね…罰として修行ついでにランク戦やらされて、ポイントごっそり持ってかれたんだよね～…ふぁあ…もう少しで7000ｐいったのに…その所為で4000まで下がっちゃったよ…みんなの前だったから、恥かいちゃったし…

だから次は、見つからないようにやらないと、ね…』

「いや、やるなよ。」

ビシッと迅からのチョップが入る。

『いだっ…;』

Aは再び頭をさすった。