私が一番好きな先輩は時枝先輩かな!! ページ14
その瞬間ズクンと強烈な痛みが全身を包む。
『ッ…』
ギュッと心臓部分を強く握ると口元がゆっくりと弧を描く。
Aが弧月を抜いた。
後ろから聞こえる制止の声を無視してネイバーへと走った。
『ぃよっ、と!』
塀を台にして高く跳ぶと獣に姿を変える。
それからはあっという間だった。
一度もシールドは使わず全て避けるか流すか受ける。
接近が無理だと分かった瞬間少し離れて背にあるライトニングで撃つ。
一瞬にして屠られた5体のネイバーたちの残骸の上にたつA。
人間体になっても全く眠気はこない。
『ふ〜…こりゃ明日は筋肉痛ならぬ副作用痛だな…;』
うわー、いてぇ…、呑気にそう言ってネイバーの上に倒れた。
倒れたというよりは座ると痛いので、痛くないようにわざと倒れた。
『いでで…倒れる瞬間は痛くないけど自力で起こせん…
木虎せんぱーい‼手伝って下さいい‼;』
さっきとは打って変わって懐っこい姿を見せるA。
「え、えぇ…」
呼ばれた木虎が手を差し伸べるとその手を掴んで立ちあがった。
『いてー…;まあ腹痛頭痛等の副作用じゃないだけありがたいか…』
パンパンと誇りを叩くたび痛いと叫び出す。
因みにその後も続けて防衛任務をやったとか。
―
「そんな、事が…」
「まあなんだ。俺はサイドエフェクトで分かってたし行かなかったけどアイツあれで結構大人っぽいところあるしネイバーにも…そこそこの恨みはあるんだろうな。」
「…そうか。」
空閑が納得したように返事をする。
「その後マタタビを…っと、もうこんな時間か。さ、お前達はもう寝ろ寝ろ!」
「あ、はいっ!今日は色々離してくれてありがとうございました!」
「ありがとうございました!」
「ありがとな迅さん。」
「おう、聞きたいときはいつでも言えよー。」
俺の話でもしてやろうか、と詰め寄る迅を断って寝床についた。
『うんうん、今日も今のとこ異常なし♪』
アイビスを構えてAは今日も任務をこなす。
【白野威】からの感謝状、ってね!!→←獣人って色々特殊なんだよねー。
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作者名:照昇 x他1人 | 作者ホームページ:http://ginngatannpennsyuu
作成日時:2016年4月2日 17時