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獣人って色々特殊なんだよねー。 ページ13

『例えば脚力が優れている亜種だったら子供は95%の確率でその力を授かることができます。

原種は能力も獣人の力一定の代わりに希少種、原種どちらも埋める可能性がわずかですがあります。』


『そうですね…亜種が確率20%だとしたら希少種はその四分の一…5%以下の割合で生まれますね。
そんな感じでどの種にもメリットデメリットがあるんですけど全体的なデメリットを言うと獣人は差別が激しいって事ですね。

それと、獣人はどんなトリガーも受け付けるって事も実験体にされる原因の一つですね。』


「どんなトリガーも…?ということは、黒トリガーもか。」

木虎より少し前に出て尋ねる嵐山准は武器を構えていつでもネイバーとの戦いに備えられるようにしている。


どうやらネイバーと戦闘する気満々のようだ。



『…ま、恐らくできるんでしょうね。


昔いました、希少種の子が。一番仲のいい友達だったんですけど攫われちゃいました。
売られちゃったんでしょうね。

あ。あと、亜種で生まれた子供は一番哀れだと言われてます。』

「昔の友達は売られたのだろう」と先程と変わらぬ声で話すA。



『仕方ないんですよ。獣人に生まれたからには一生のうちに十数個は大切なものを失う。
皆覚悟はできているんです。


まあ今説明した通りで、今までも何度も攫われそうになりました。
危険な目に会ってきました。


だから私はアナタ達全員を信用してるわけじゃないです。』



そこまで話すとまた寝そべってアイビスを構えた。



門が開いたようだ。




『すいませんね、一番年下でC級の私がこんな生意気な事言って…

でも私は貴方たちよりシビアな人生を過ごしてきた。』



だから…、とAは1匹をアイビスで打ち抜く。



『だから…防衛任務は一人でやります。



今も、これからも…』




懐から青と白のカプセル状の薬を出した。


「待ちなさ…
「待て。」


木虎の声に誰かが被せる。



「その薬は…獣人用の不眠薬か…?やめておけ、キツイ副作用が来るぞ。」

声の主は風間蒼也、風間隊の隊長だ。


『…』


「その薬を捨てろ。最悪、精神不安定になるぞ。」


Aは風間から迫るネイバーに視線を移すと屋根から飛び降りた。


話が通ったのだろう、と数人は考える。






地面に降り、風間達の前に背を向けて立つと


『知ってますよ…そんなことくらい…



でも、これに頼るしかないんですよ。』


「!よせッ…!」


薬を飲んだ。

私が一番好きな先輩は時枝先輩かな!!→←過去篇って大体黒歴史だよね!



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作者名:照昇 x他1人 | 作者ホームページ:http://ginngatannpennsyuu  
作成日時:2016年4月2日 17時

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