検索窓
今日:1 hit、昨日:4 hit、合計:20,908 hit

過去篇って大体黒歴史だよね! ページ12

「うわ…超生意気。」

後ろの方にいた菊地原が顔を歪める。


「でもこれは私達A級の仕事…任せるわけにはいかないわ。」


『いや、そういうのマジでやめてください。こっちは死活問題がかかってくるんです。

だいじょーぶですよ、防衛任務にはいつも来てるんで。』


「死活問題…?何を言っているの?」



『あれ、聞いてません?私家族が死んですぐは家族の財産でなんとかやっていけたけど流石に無くなる時はくるので、無くなった後にバイトしようと思ったんです。』



『で、この身体じゃ学校に受け入れてもらえないのでそういうレジ系の店はやめようと思って選んだんですけどやっぱりこの身体じゃ無理らしいです。』



「…」



『仕方ないのでこの近くにある旅人専用の無料ホテルに泊まらせてもらおうと思って行ってみたら「獣はダメだ」って言われました。それでも何とか頼んでみたら一泊5000円でいいって言われました。』



「一泊5000円…!?バイトは全部断られたんでしょう!?貴女どこで寝ていたの!?」


『だからボーダーに入ったんですよー。上に話したら貴方達A級の居ない間にネイバーが来たらヤバいから毎日夜から朝まで防衛任務をしろ、命懸けの仕事になるけどその条件を呑めば充分に生活できる金は渡せるって言われましたー。』


「そんな、事が…」

木虎が俯いた。




『私達って狙われやすいんです。昔から。特に私みたいな髪が藍色の獣人は。


まあ単純にいうと「希少種」ってやつですね。…いや…「希少」まではいきませんね、「亜種」程度ですかねー。』


『でも何故か亜種の方が損なんですよ。希少種は凄く珍しいのでそれこそ軽く10億越えで売り飛ばされるだけ。
でも亜種は売り飛ばされる以外にも実験にも使われるんです。』


『この際説明しますと希少種は滅多に生まれないってだけで普通の人に獣耳と尻尾付けただけなんですよー、獣人とか言ってるけど獣の姿にはなれないんです。

それに比べて亜種は獣の姿になれるし身体も丈夫。能力も原種、希少種より高い。』


Aは自分の髪をいじりだす。



『希少種は能力的に見ると最弱。まあ珍しいって事と一番子孫が希少種になりやすいってことくらいですかね。因みに希少種から亜種は生まれません。

でも私の様な亜種は子供は原種しか生まれない、その代りに自分の一番高い能力が引き継がれるんです。』

獣人って色々特殊なんだよねー。→←過去篇突入ー!まあ過去って言うほど昔じゃないけど!



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (19 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
32人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:照昇 x他1人 | 作者ホームページ:http://ginngatannpennsyuu  
作成日時:2016年4月2日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。