灰かぶり 23 ページ25
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ある金持ちの男の妻が、病気になってこの世を去りました。
一人娘は毎日お母さんのお墓に行って泣き、お母さんの最期の言いつけ通り、いつまでも気立てを良くしていました。
男は春になって、新しい妻を迎えました。
新しい妻には二人の連れ子がいて、その二人は美しいのは顔ばかりでとても心は醜いものでした。
連れ子とその母親は娘に粗末な服を着せ、毎日つらい仕事をさせました。
そのうえ連れ子たちはいろいろなことを考えて、娘をいじめました。
二人が豆を灰の中にぶちまけるので、娘は朝から晩まで灰の中に座って豆を拾い出さなければいけませんでした。
そして夜は灰の中で眠らなければいけなかったので、世間の人はいつも灰だらけでいる娘のことを『灰かぶり娘』と呼びました。
灰かぶりはある時、おみやげはなにがいいかと訊ねる父に小枝をねだり、そのハシバミの小枝をお母さんのお墓に挿しました。
小枝はやがて大きくなって、立派な大木になりました。
灰かぶりは毎日この木の下でお祈りをしましたが、そのうち白い小鳥がこの木にやって来るようになりました。
小鳥は灰かぶりが何か欲しいものを口に出すと、何でも望み通りのものを投げ落としてくれるのでした。
ある時、国の王様が王子の花嫁を探すために、国中の美しい娘を招待して三日間の宴を催しました。
これには連れ子の娘たちも招待されました。
灰かぶりは「自分も連れて行ってくれませんか」と継母にお願いしましたが、継母は承知しませんでした。
そして最後には「大皿いっぱいの豆を灰の中にぶちまけたから、それを時間までに拾い集めたら連れて行ってあげる」と言いました。
灰かぶりは庭に出て、声を張り上げました。
「家ばと、山ばと、小鳥さん。いい豆は、お鍋の中へ。悪いのは、おなかの中へ」
すると窓からたくさんの鳩や小鳥が入ってきて、灰の中から瞬く間に豆をつつきだし、良い豆を残らず鍋の中に入れて、良くない豆を食べてしまいました。
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マカ(プロフ) - 面白いですね!夢主ちゃんは風乃タイプなんですかね。神狩屋さんとどうなるのかも気になりますし、<目醒めのアリス>を夢主にやったら<葬儀屋>の様に消えるのか…。ただ、作者様がリカさんっぽいのは確実ですね。鉄筋で氏なないよう注意してください! (2015年11月30日 19時) (レス) id: 66f2c32cb1 (このIDを非表示/違反報告)
李も桃も桃のうち - 面白かったです! (2015年1月18日 17時) (レス) id: 1411dc5817 (このIDを非表示/違反報告)
海瑠璃 - どうか、続きを見させてください! (2014年10月19日 17時) (レス) id: e7775641e9 (このIDを非表示/違反報告)
道化師レイブン(プロフ) - 紅うさぎサマ!!ありがとうございます♪Missing、いいですよね!!甲田先生サイコー♪ (2014年1月6日 23時) (レス) id: f206ea1750 (このIDを非表示/違反報告)
紅うさぎ(プロフ) - 甲田先生大好きな紅うさぎです!! Missingとか、今連載中のノロワレ面白いですよね〜。 更新頑張ってください (2014年1月6日 21時) (携帯から) (レス) id: 6f89c7bf5f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:道化師レイブン | 作成日時:2013年10月22日 23時