三十二話 ページ36
「な､何を云って…」
「その顔､貴方帰る場所無いんじゃない？」
「!?」
言い当てられたことに驚いたのか､シグマ君は目を見開き硬直した
というか働くって…
「ちょちょちょ､待て勝手に話進めんなって!!」
流石の展開に社長も思わず声を上げマネさんとシグマ君の間に割り込んだ
そして､そこから社長とマネさんの口論が始まった
「雨宮､それどういう意味か判ってるのか!?」
「勿論ですよ」
「なら…!!」
「ですが､私は其れを百も承知で云っているんです」
そう云い切ったマネさんの顔は凛々しかった
なんやかんやで二人が言い合っているのをぽかんとし乍聞いていると､ふとシグマ君と目があった
目が合うと彼は何とかしてくれると云いたげな表情で此方を見てくる
…ごめん､私にはどうにもできないよ
静かに彼に向かって手を合わせる
すると今度はシグマ君がジェスチャーで私に訴え始めた
「(頼む､此の通りだ!!)」
「(無理なものは無理)」
「(やってもないのに諦めるな!!)」
「(そんな事云われても…ごめんね無理)」
「(私を見捨てないでくれ…!!)」
…マネさんと社長の後ろで静かにジェスチャーをし合う私達はとてもシュールな光景だろう
きっとこの現場を他の人が見たら目を点にするに違いない
暫くお互い無言のコミュニケーションを取っていると､いつの間にかマネさんと社長の口数が少なくなっていることに気付いた
シグマ君も其れに気付いたのかピタリと動きを止め食い入るように社長の背中を見つめている
果たして結果は何方が勝ったのやら
「…なので､この件はどうか私に任せてください」
「あのなぁ…!!…クソッ､判ったよ!!雇えば良いんだろ雇えば!!」
「ありがとうございます社長」
勝者は､マネさんだった
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?*｡?神??*｡(プロフ) - すごく関係ないと思いますが、立原くん…いい嫁になるよ（？） (5月5日 16時) (
レス) @page30 id: 21074ec137 (このIDを非表示/違反報告)
道影 - 其れでも､私はこの作品を完成させたいと思っていますし一応ネタのストックもまだ沢山あります｡私自身高校生で忙しいのもあり更新が遅く少しずつしか書けない状況ではありますがどうかこの作品を好きでいる皆様､気長に更新を待ってもらえると幸いです｡ (1月1日 22時) (レス) id: ac79b64178 (このIDを非表示/違反報告)
道影 - 天然石さん» 更新止まったままですみません､元々私が飽き性で物事を続けるのが苦手なのもあり中々更新が進められず手詰まり状態でした｡正直ここまで続くとも思って無くて最早この作品が30話程埋まっているのが奇跡に近いです (1月1日 22時) (レス) id: ac79b64178 (このIDを非表示/違反報告)
天然石 - ずっと更新止まったままなのですが (1月1日 11時) (レス) @page36 id: 9e1c69280d (このIDを非表示/違反報告)
雨音 淡桜 - すみませんが、もしかして「魔入りました！入間くん」ご存知ですか？番外編の文章が酷似していたので……。私も入間くん大好きなんです！ (12月20日 22時) (レス) @page30 id: e6a1afaa78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：道影 | 作成日時：2023年8月14日 0時
