二十話 ページ22
「うっ…ぁ……」
目が覚めると其処は知らない場所だった
薬品の副作用か､頭がとてもクラクラする
此処…何処？
その場所は室内なのか､カーテンの隙間から漏れる光で時々中が照らされる程度でほぼ暗闇に近かった
「ゲホッ､ゲホッ…そうだ､私…」
確か､トイレを出ようとしたら知らない男の人に気絶させられたんだっけ…
手脚は…縛られて､ない…動ける…でも､また熱が上がってきたのか躰が熱くて苦しい
…あの男は此処にはいない､なら今の内に逃げるのが一番だ
寝かされた状態から起き上がろうと､躰を持ち上げると思いの外部屋が暗く何も見えない
…仕方ない､目が慣れる迄少し待とう
いつあの男が来るか判らない儘､私は待った
だが漸く暗闇に目が慣れた頃､私はやっとその部屋の異常性に気付き一気に躰を恐怖が支配した
壁中に貼られた私のポスター､机いっぱいの私のぬいぐるみやアクスタ､キーホルダー等
置かれたり､貼られたりされてるだけなら未だ良かった
其れ等全てが顔を塗りつぶされ､処々一部が欠損し挙げ句の果てには髪の毛や何かの液体が付着しているのだ
気持ち悪い､その一言に限る
「何､此れ…」
逃げないと､と頭が警告を発する
あの男が自分に何をするか判らない
此の部屋の惨状は何？
液体はただの水？其れとも…？
あまりの光景に恐怖で躰が固まる
そんな中､部屋の扉が開くと同時にその場にそぐわない愉しそうな声が部屋に響いた
「ふふ､やっと起きたんだねぇAちゃん…」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 776人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
?*｡?神??*｡(プロフ) - すごく関係ないと思いますが、立原くん…いい嫁になるよ（？） (5月5日 16時) (
レス) @page30 id: 21074ec137 (このIDを非表示/違反報告)
道影 - 其れでも､私はこの作品を完成させたいと思っていますし一応ネタのストックもまだ沢山あります｡私自身高校生で忙しいのもあり更新が遅く少しずつしか書けない状況ではありますがどうかこの作品を好きでいる皆様､気長に更新を待ってもらえると幸いです｡ (1月1日 22時) (レス) id: ac79b64178 (このIDを非表示/違反報告)
道影 - 天然石さん» 更新止まったままですみません､元々私が飽き性で物事を続けるのが苦手なのもあり中々更新が進められず手詰まり状態でした｡正直ここまで続くとも思って無くて最早この作品が30話程埋まっているのが奇跡に近いです (1月1日 22時) (レス) id: ac79b64178 (このIDを非表示/違反報告)
天然石 - ずっと更新止まったままなのですが (1月1日 11時) (レス) @page36 id: 9e1c69280d (このIDを非表示/違反報告)
雨音 淡桜 - すみませんが、もしかして「魔入りました！入間くん」ご存知ですか？番外編の文章が酷似していたので……。私も入間くん大好きなんです！ (12月20日 22時) (レス) @page30 id: e6a1afaa78 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：道影 | 作成日時：2023年8月14日 0時
