gin and tonic [kym×hkt] (ページ25)

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「おいしいよ北斗くん。やっぱ天才だね」

「手のひら返しすごいですね、」

「あはは！でも本当に思ってんだけどなぁ」

「別に誰も疑ってません。...美味しかったなら何よりです」

「...ねぇやっぱりさ、俺北斗くんと飯くらい行きたいよ」

「なんですか、どこでそう言うふうに」

俺は努めて笑ってみせる

「...ほら、そうやって心を閉ざす時はしっかりした笑顔になるところとか。」

「えっ、」

「でも北斗くんは芯が強いと思うんだよね。それでいて儚い部分ももってる。

...俺、そういう人と一緒に居たくてさ」

"だからね、まずごはんから、どう？" と彼は続けた。...だからね、じゃないし。俺からしたらこの短期間で、素性を知った気でいられるのも気分良くはなかった。

「...わかりました」

「いいの！？」

目がきらきら、と輝く。いや、そんなつもりじゃ

「一回だけなら」

そう言った俺に、とびっきりいいとこ予約するわ、とサムズアップをしてくる。

なんか期待されてない？俺、とりあえず飯に行くだけでいいんだよね？無理だよ、それ以上のことは求められてもできる気がしないからやめてほしい