【18】うらたぬきside ページ26
ライブ会場には十分と経たないうちに着いた。
ちなみに今は会場建物前。
う｢とりあえず俺が先に入って、スタッフさんに聞いてみるから、お前らは外で待っててくれ。｣
し/さ/セ｢了解｣
『分かりました。よろしくお願いします。』
返事をしたのを確認して中に入り、まだ片付けをしていたスタッフに事情を説明する。
｢ちょっと待っててください｣と言って出てきたのをひとつの財布…ではなく複数の財布やポーチ、その他諸々。
…意外と落し物多いのな。
流石にどれがAのものか分からないので、あいつを連れてくる事にする。
スタッフに俺が浦島坂田船であるのを言わないようにお願いして、一旦外に出ると楽しそうに話している四人。
…別に羨ましくねぇぞ。
う｢ごめん。落し物が多くてどれがAのか分からないから、悪いけど着いてきてもらっていい？｣
『はい、大丈夫です。』
し｢それなら俺らも…｣
う｢あ、お前らは残ってて｣
さ/セ｢なんで！？｣
う｢大勢で入ったらわちゃわちゃするに決まってるだろ。そこで待ってろー｣
後ろからブーイングが飛んでくるが、それを無視してAと中に入る。
俺抜きで楽しそうにしてた罰だ。
さっき対応して貰ったスタッフのところに着くとAは『すみません、落し物をしてしまって』と頭を下げる。
しっかりしてんな。
ｽﾀｯﾌ｢いえいえ、気にしないでください。この中に落し物はありますか？｣
『えぇっと……あ！あった！』
しばらく机の上にある沢山の落し物を見つめていると、見つけたらしく嬉しそうな声を出して手を伸ばす。
掴んだ財布には、緑、紫、赤、黄の四色が入っているキーホルダーを付けていた。
何か照れるな。
う｢良かったな、見つかって。もう落とすんじゃねぇぞ。｣
『はい！本当にありがとうございました！』
そう言って俺に向け満面の笑みを浮かべるA。
先程までのしっかりしていた印象と違い、幼く可愛らしい印象に変わった。
俺はその笑みを直視出来ず、思わず目をそらし｢おう｣と返事をする。
いつの間にかスタッフは残りの落し物を持って何処かに行っていた。
『それじゃ、そろそろ外に出ましょうか。』
う｢ん、そうだな。｣
その時、ふと先程のAの満面の笑みが頭をよぎり顔が赤くなりそうになる。
マスクつけてて良かった…。
そっと安堵の溜息を零しながら、Aのあとを追いかけ外に出た。
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八重桜(プロフ) - 坂田家@ななみさん» 突然の告白ありがとうございます(笑)楽しんでいただけているようで嬉しいです。ぜひ充実した青春をお過ごしください(( 頑張って更新していきます！ (2019年9月22日 18時) (
レス) id: 62b3e739f9 (このIDを非表示/違反報告)
坂田家@ななみ - 好きです(((唐突 いつも楽しみにしています！ 私はまだ中学2年なので青春はこれからなのだｸﾞﾍﾍ(((殴 これからも頑張ってください! (2019年9月22日 12時) (レス) id: 2a6ac8898b (このIDを非表示/違反報告)
八重桜(プロフ) - もこ。さん» コメントありがとうございます！楽しんでいただけているようで、とても嬉しいです！自分もあまり青春らしいことを経験してこなかったので、せめてここでは…と思い、楽しんでいる夢主さんを書いてみました。ちゃんと完結できるように更新していきます！ (2019年9月19日 4時) (レス) id: 62b3e739f9 (このIDを非表示/違反報告)
もこ。 - 初めまして。自分は学生ではないのですが、ウキウキとしてしまいました。青春というものをしてこなかったので、最初からキュンキュンしてしまい、夢中になって虜になりました！これからどんな風に進むのかが楽しみで、唯一の癒しになりました。応援してます (2019年9月18日 19時) (レス) id: 180e559c34 (このIDを非表示/違反報告)
八重桜(プロフ) - りんさん» コメントありがとうございます。楽しんでいただけているようで何よりです！コールのご指摘もありがとうございます。後ほど修正いたします！ (2019年9月17日 18時) (レス) id: 62b3e739f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：八重桜 | 作成日時：2019年9月4日 4時
