プロローグ (10/8修正) ページ2
2016年夏。場所は福岡。
21時過ぎた福岡の駅には、仕事帰りの大人や遊びから帰る途中の若者達が多くいた。
そんな人混みの中には、マスクをつけた四人の男がいた。
男達は他の人の迷惑にならないように道の脇に避け、一息ついていた。
「…ようやく着いたなぁ、福岡。結構疲れたんだけど。」
一番背の低い男がそう呟きながら背伸びをした。
「京都から福岡は遠いからなぁ。座ってるとはいえ、流石にしんどいわ。」
目元にホクロがついている男はスマホをいじりながら返事をする。
「そう?俺はそんなにしんどくなかったで?」
首を傾げながら二人よりも元気そうな声の男が答える。
「そら、お前は新幹線で寝とったからやろ?忘れ物とかしとらんやろうな?」
呆れながら元気そうなの男の荷物の確認するのは、四人の中で一番背の高い男。
少し賑やかなこの四人。
実は、「浦島坂田船」というインターネットを中心に活動する歌い手グループである。
「失礼やな!流石にそんなヘマせんわ!」
元気そうな男、となりの坂田。は背の高い男に向け、声を上げる。
「そう言って昨日、ホテルに荷物を忘れて慌てて取りに行ったの誰や?」
背の高い男、センラの言葉に坂田は「うっ…」と言葉を詰まらせる。
「おまけにテンパりすぎて、部屋間違えてめっちゃ焦ってたもんなぁ。」
ククッと笑うのを堪えながら男、志麻は坂田に追い打ちをかける。
「ひ、酷い…二人して俺をいじめるんや…」
志麻とセンラのからかいに、落ち込む坂田。
「その辺にしとけよー。これ以上言うと、コイツ本気でへこむから。」
坂田へのからかいがヒートアップする前に制止をかけたのは、背の低い男、このグループのリーダーうらたぬき。
し「わりぃ、わりぃ。ちょっとからかいすぎたな。元気出せよ。」
さ「もう!本気で泣きそうなったわ!」
セ「ごめんって。…そういや、スタッフさんとは連絡ついたん?」
う「ん、ついさっきな。駅前に車停めてるから、それに乗ってくれって。」
制止をうけ、笑いながら謝る志麻。
それに怒る坂田。
同じように笑いながら謝り、質問を投げかけるセンラ。
質問に答えるうらた。
そんな彼らが福岡に来ている理由。
それは、明日福岡でライブを行うためである。
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八重桜(プロフ) - 坂田家@ななみさん» 突然の告白ありがとうございます(笑)楽しんでいただけているようで嬉しいです。ぜひ充実した青春をお過ごしください(( 頑張って更新していきます! (2019年9月22日 18時) (レス) id: 62b3e739f9 (このIDを非表示/違反報告)
坂田家@ななみ - 好きです(((唐突 いつも楽しみにしています! 私はまだ中学2年なので青春はこれからなのだグヘヘ(((殴 これからも頑張ってください! (2019年9月22日 12時) (レス) id: 2a6ac8898b (このIDを非表示/違反報告)
八重桜(プロフ) - もこ。さん» コメントありがとうございます!楽しんでいただけているようで、とても嬉しいです!自分もあまり青春らしいことを経験してこなかったので、せめてここでは…と思い、楽しんでいる夢主さんを書いてみました。ちゃんと完結できるように更新していきます! (2019年9月19日 4時) (レス) id: 62b3e739f9 (このIDを非表示/違反報告)
もこ。 - 初めまして。自分は学生ではないのですが、ウキウキとしてしまいました。青春というものをしてこなかったので、最初からキュンキュンしてしまい、夢中になって虜になりました!これからどんな風に進むのかが楽しみで、唯一の癒しになりました。応援してます (2019年9月18日 19時) (レス) id: 180e559c34 (このIDを非表示/違反報告)
八重桜(プロフ) - りんさん» コメントありがとうございます。楽しんでいただけているようで何よりです!コールのご指摘もありがとうございます。後ほど修正いたします! (2019年9月17日 18時) (レス) id: 62b3e739f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:八重桜 | 作成日時:2019年9月4日 4時