46* 気持ちを認めました ページ47
「だから、…っいや、そんなんじゃ…」
妙「でも真っ赤よ、顔？」
「条件反射です！！」
好きな人、と言われて途端にあのサラサラの栗毛が脳裏に浮かび、瞬時にふるふると頭を振る。
私が好きな人はずっと土方さんだ、と、Aはもうぬるくなってしまったお茶を一気飲みした。
妙「――昔の人にね、こんなこと言った人がいるわ
"戸惑えば戸惑うほど、それは愛しているということなの"ってね」
「え……」
妙「彼のことが好きか悩んで…ああもう、あの人の事なんて考えないわ！ …なんて思ってるのに、思い出すのは彼の顔…もうそうなったら、好きかなんて言わなくても、ね」
「思い出すのは、彼の顔……」
初めて会って、傷を手当てしてもらった時に初めて見た苦そうな顔。
原作の意地悪そうな顔。眠そうな顔。真剣な表情。
きっと誰より、今まで彼をページの上で見てきたAが全てを知り尽くしている。
「……でも、だからこそだめだ……」
原作の読者が、登場人物と結ばれていいはずがない。
それこそ芸能人とファンがくっついたような例えだ。大騒動になる。
それに、Aは今まで総悟とくれば必ず神楽が一緒だと思っていた。だから……。
妙「貴方が何を不安に思いとどまってるのかは知らないけれど、恋愛ってそんなに難しいものじゃないのよ？」
「どういうことですか？」
妙「何でもそんなに難しく考えちゃいつまで経っても掴めないじゃない？
要はチャレンジしてみればいいのよ。彼が私に合うかどうかって」
その方が気が楽でしょう？ 相変わらず微笑むお妙が核心的な所をついたなと思うのだが、何故その寛大な心をあのゴリラにあげないのかが不思議でたまらない。
しかしお妙のおかげで少しばかり心が軽くなり、Aはすっきりした顔でお妙の顔を見た。
「ありがとうお妙さん……私、わかった気がする！」
妙「ええ。頑張りなさい」
ご馳走様でした、と勢いよく立ち上がって玄関へと向かうA。
このお礼はバーゲンダッツで良いわよ、という言葉は聞かなかったことにして、Aはお妙に手を振って走り出す。
「そうか……深く考えなくていいのか…自分勝手で、いいんだ……！
なら、私は……」
「総悟が、好きだ」
47* どういうことですか？→←45* お妙さんに出会います
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おそらまめ@個人経営(プロフ) - 若葉さん» ありがとうございます！沖田くんは神の上ですね！（は？） (2020年3月15日 1時) (
レス) id: a071833898 (このIDを非表示/違反報告)
若葉 - この作品は神です! 沖田くんは神神です!(?) (2020年3月14日 23時) (レス) id: 4dface175c (このIDを非表示/違反報告)
おそらまめ@個人経営(プロフ) - Dsloveさん» 歩きスマホしちゃってますね。すいません、ご指摘ありがとうございます、、、 (2018年9月11日 23時) (レス) id: 0b0bec3b96 (このIDを非表示/違反報告)
Dslove(プロフ) - 歩きｽﾏﾎですか？ (2018年9月11日 22時) (携帯から) (レス) id: 998ae028aa (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 凄く気に入った作品で大好きですもし今後他の作品を作る予定があったら銀魂の銀時か高杉の姉か妹がワールドトリガーかアニメKか転生したらスライムだった件の世界にトリップか転生した作品が読んでみたいです説明が下手だったらすみませんこれからも更新頑張って下さい (2017年10月29日 12時) (レス) id: 14f5017be6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おそらまめ
| 作成日時：2016年8月31日 23時
