【銀魂】愛され少女は最強だった！？

38* さよならします ページ39

春「…っ何よ！ ひどいわっ！」

総「どの口が言ってん……」


綺麗な片頬を赤く滲ませながらも、今だ可愛く映る小春。
やっぱり美人は何しようが美人だなーなんて思いつつ、Aは総悟に言葉を被せた。


「総悟、私人に助けてもらう程弱くできてないから」

総「…！」

春「あんたなんて……許さないからっ…！」


最早異常なまでの演技が入った小春の言葉。
思わずAが吹き出してしまった。


「小春ちゃん。そういうのどうでもいいからさ、とりあえずお礼だけ言わせてね
初めてオリキャラ……じゃない、江戸で可愛い友達が出来たと思ってすごく嬉しかったの。ありがとう」

春「…そういう所、まじでうざい…っ」

「私はこういう人間だし小春ちゃんがうざいと思ってる事を気付けなくて本当にごめんね」

春「……そういう、良い子ぶってるのが嫌いって言ってんのよ！！」


ぶちん、と切れたように綺麗な顔が真っ赤になって歪みまくる。
Aが目を見開いて立ち尽くすと、小春が勝ち誇った笑みを見せた。

……かと思いきや。


「――あ、そう！ 良い子ぶってるのが嫌いって？ 私もこの話し方すごい苦手なんだよ〜言ってくれてありがとう〜！」

春「…は？」

「今まで小春ちゃんがなるべく傷つかないようにと思って言葉選んでたんだけどそういう事ならきっちり言うよ

どう考えてもお前の方が悪いだろ」


冷淡な顔が、小春を固まらせた。


「頬叩かれたら今までの事は棚に上げて全部私が悪いって？ そうだよね、自分は酷い女に殴られてほっぺ痛い痛いだもんねぇ」

春「ちょっと、私の事なんだと…」

「集団で間違いを犯して正論を言う者を追い出そうとするクズと思ってるよバァァカ！！
それで強いと思って粋がんなよ！ A子もB子もこの子は友達なんかじゃないよ、この子は君たちのこと、自分が一番輝けるポジションに居るために知り合った中途半端なブスだと思ってるから！」

A.B「なに？」「最低…」


小春が震える。Aは怒鳴った。


「私をこんなクソみたいな仲間外れのお遊戯で折らそうなんて1000年先でも諦めな！！」

春「ひっ…」

「――そーご、帰ろう」

総「…ぶふ、それじゃーお三方。お疲れさん」


言いたい事はすべて言ったのだろうAが、スッキリした顔で振り返る。そこには、身重そうな黒い隊服を震わせた総悟。

他の客を圧倒させて、2人は出て行ったのだった。



総「いや……ほんとお前って何者でィ」

「神様の友達かな」

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