【銀魂】愛され少女は最強だった！？

2* チート能力を貰います ページ3

「あの………頭、大丈夫ですか？」

『失礼だな！！ 僕は本当に神様なの！』

「神の使いのまちがいじゃなくて？」

『それは天使じゃないか！ 全くもう！』


“天使はあっち！”と指差す方には

現代にも居そうな
黒いスーツを着たムキムキのスキンヘッドの
ボディーガードみたいな男の人達。

……いや、あれに天使はあかん。羽はあるけど。


『僕は神様なんだよ！ 本当の！』

「うん。まぁアレを天使という君は神だよね」

『もう〜そうじゃなくて〜！』


キャンキャン吠える自称神様、兼天使。

そんな彼を認めずにいつつ、話を聞く事にした。


『君はね、本当は６４年と８ヶ月と５日後の癌で天国へ行く予定だったんだけど
手違いで……死んでしまったんだよ』

「……は？」

『うぅ〜怖いよう……そんなに睨まないで…
本来死ななければならなかった人は助かってしまってね…

だけど、それを取り替える事は出来なくて…

生きている人を天国へ送る事は出来るんだけど…
死んでしまった人を再び蘇らせるのは、禁忌なんだ』

「………私、せっかく幸せな人生だったのに」


案外順応が早いようで
自称神の言うことを受け入れてしょんぼりする。

すると、半泣きになりながら、“でもね”と続けた。


『その代わりにと言ったら何だけど……
君の望む事を、何でもしてあげるよ！』

「え！？ なにそれすごく嬉しい！」

『え、ああ……それはよかったよ…』


自称神様。女子高生に気迫負けしている。


『そして、願い事を叶えた後は違う世界で
もう一度新たに人生を始める。
勿論、それも君の行きたい所で、さ』


どやさ、と決めた顔を彼女は見ていなかった。
もう既に神の言葉の願い事を考えているようだった。


「……決めた！！
戦闘能力が欲しい！！ 極めて高いやつ！！」

『………え？ そんなの？』

「………出来ないの？」

『いや、出来るけど……女の子、だよね？』

「男らしくてなにが悪い！！！！！」

『うわぁぁっ…すいません…』


どんと胸を叩いた女子高生にビビる神。
できるだけ早く終わらせたくて言う通りにするが、何だか不本意である。


『なら、うぅ〜ん……魔術のようなもので良いのかな？』

「うん、それがいい！」

『わかったよ、じゃあ……


……はい！ 君の願いを叶えたよ！』



何の前触れも無くそういった神様。
さすがの女子高生も、唖然とした。


『もう君は魔法を使えるようになったからね！』


チート能力、貰いました。……ました？

3* 目が覚めたら其処は江戸でした→←1* 一話から突然轢かれました

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