17* 兄貴に気に入られました ページ18
銀時と歩いていると、突然宙に浮く感覚。
銀時に助けを求めようとすれば口を塞がれた。
路地裏に、誰かに担がれて
耳元でそう囁かれる。
………それは何だか、聞き覚えのある声で。
「あなた…！」
？「まず悲鳴じゃないんだぁ、へぇ…」
キツく絞められていた体を無理やり離して
Aが振り返ると、見たことのある赤髪。
「か…っ神楽ちゃんの…！」
？「あり？ 妹から聞いてるの？ 俺のこと」
表情の見えない顔。よく似た赤髪。
名前は知っているが、言えば不審がられるので
あえて“神楽の兄”と呼ぶA。
すると、ますます面白がって近づく
神楽の兄――……神威。
「……私に何の用？」
威「強気だね
俺さ、見ちゃったんだよね」
「何を？」
威「君……栗毛君と手合わせしてたよね
あんなに強いところ見て…俺も戦いたくなって」
「……」
その途端、両者の顔が全くの正反対になる。
Aは青ざめ、神威は笑い。
「アンタ……強い奴は殺さないって主義じゃないの！？」
威「殺さないに決まってるじゃん
強い奴と戦いたいだけ」
「私…強くないよ！？
ただ魔法を神様から、……はっ！」
威「まほー？
…何それ？」
Aの発言に、青い目を見せて傾げる神威。
慌ててAがしまった、と口を閉じるが。
……もう、遅い。
威「何だか知らないけど…“マホー”って何だか
強そうだなぁ……
それ、俺に見せてよ♪」
「イヤァァァ！！！！」
突然、命を狙われる事になってしまったA。
叫びながら振り返って走り出すと
後ろから神威が背中を向けた彼女に蹴りを繰り出す。
それを、見ていないはずの彼女が
バク転して避けて見せた。
それを見た神威がまた、嬉しそうに笑って。
威「…やっぱり不思議で面白い子だ」
「なんで私なんかを…！？」
威「ねー逃げないでよーマホー見せてよー」
「だから！
まだ私も見たことないのに、もう…！」
神威からの幾度もの攻撃をかわしながら
辛そうに逃げるA。
――聞こえてるなら魔法使えるようにしろ、馬鹿糞自称神ィ！！！
彼女が走りながらそう思っていると
目の前に壁が見えて。
………行き止まりである。
威「追い詰めたよ、兎ちゃん！」
「あーーーもうっっっ！！！！」
威「…………は、」
――…ふわり。
例えるなら、そんな効果音をつけたい。
彼女の周りの重力がなくなったかのように……
彼女が、壁を蹴って宙を舞ったのだった。
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おそらまめ@個人経営(プロフ) - 若葉さん» ありがとうございます！沖田くんは神の上ですね！（は？） (2020年3月15日 1時) (
レス) id: a071833898 (このIDを非表示/違反報告)
若葉 - この作品は神です! 沖田くんは神神です!(?) (2020年3月14日 23時) (レス) id: 4dface175c (このIDを非表示/違反報告)
おそらまめ@個人経営(プロフ) - Dsloveさん» 歩きスマホしちゃってますね。すいません、ご指摘ありがとうございます、、、 (2018年9月11日 23時) (レス) id: 0b0bec3b96 (このIDを非表示/違反報告)
Dslove(プロフ) - 歩きｽﾏﾎですか？ (2018年9月11日 22時) (携帯から) (レス) id: 998ae028aa (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 凄く気に入った作品で大好きですもし今後他の作品を作る予定があったら銀魂の銀時か高杉の姉か妹がワールドトリガーかアニメKか転生したらスライムだった件の世界にトリップか転生した作品が読んでみたいです説明が下手だったらすみませんこれからも更新頑張って下さい (2017年10月29日 12時) (レス) id: 14f5017be6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おそらまめ
| 作成日時：2016年8月31日 23時
