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「ジマトシ、良かったの?皆と帰らなくて」

「ああ、許可は貰ってきた。暗くなってしまったからな」

「暗いって、まだ八時前だよ、過保護〜」



及川はあの後チームメイトに回収され、ジマトシに差し入れを渡せば驚かれた。礼も兼ねて帰りは送ると言われて、今、私の家まで二人で歩いている。



「ねー、ジマトシさ、試合始まってすぐら辺でさ、こっち向いて笑ってなかった?」

「……笑ったつもりは無かったが」

「えーー、絶対嘘、笑ってた、もーあれのせいで全然バレー見れなかったよ」

「バレーを見ずに何を見るんだ?」

「ジマトシのこと」



そう言うと、私の歩幅に合わせてゆっくりしていた足が止まった。試合の疲れでも出たのかな、と少し心配して声を掛ければ、「なんでもない」と小さな声が返ってきた。心做しか顔が赤い。先程の発言を思い返して、徐々に自分の顔にも熱が溜まっていく。うわぁ、私イタすぎでしょ…貴方のことしか見てませんとかどこの少女漫画ですかコノヤロー。



「あー、ごめん、忘れて」

「何故だ」

「何でって、恥ずかしいからに決まって…」



ジマトシの目を見れば、言葉が出てこなくなった。真剣な目だった、ちょっとだけ熱を孕んでいたけど。



「藤野は、俺だけを見ていてくれ」

「……わ、かった」



何でそういうこと言うんだろうか、ファンサ精神旺盛過ぎるのではないか、やっぱり及川よりサービスがいい、これが正真正銘のサービスエースだ。いやまぁ、及川のことはよく知らないけど。



「ジマトシ、ユニフォーム似合ってたよ」

「そうか」

「写真撮りたかったけど、マナー悪いかなぁって、撮れなかったから、今度着たところ写真撮らせて」

「……藤野はマナーなど気にしないかと思った」

「超失礼、流石にそこら辺は弁えてるよ。分かんないからこそ下手な行動しちゃダメだし。応援とかしたかったけど、タイミングわかんないしさぁ…、だから心の中で盛大に叫んどいたよ、聞こえた?」



ジマトシを覗き込めば、口角が少しだけ上がっていた。「ああ、だから今日は調子が良かったのかもしれない」と。それは狡いよジマトシ。何だか、最近変だ。……これじゃあ私がジマトシのこと、好きみたいじゃないか。



「ジマトシ、記念に写真撮ろ」

「何の記念だ?」

「私が初めてジマトシのバレーを見た記念、あとその初ジャージ姿をカメラに残したい」

「ああ」



ずい、と近付いてきたジマトシ。……距離感可笑しいだろこの人。

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あまね(プロフ) - やめてください供給過多です嘘ですごめんなさいもっとして (8月2日 1時) (レス) @page13 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
- いっぱいしゅきです (2020年6月16日 17時) (レス) id: c593b9094d (このIDを非表示/違反報告)
レイア - ジマトシさいこーです!!らぶです!!更新楽しみにしています!! (2020年6月4日 0時) (レス) id: 9d193411e2 (このIDを非表示/違反報告)
ogofumi(プロフ) - あ、ジマトシ好きです。一目惚れです。ハートを撃ち抜かれました。 (2020年5月27日 0時) (レス) id: d6342d80f2 (このIDを非表示/違反報告)
まーち - タイトル見た瞬間吹き出すました(笑)凄い発想ですね、好きです((え (2020年5月26日 22時) (レス) id: 4ffda966c8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あだしの。 | 作成日時:2020年5月25日 20時

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