イケメンに捕まった【及川徹】

多分打点凄い ページ12

「…ナイストスッ！」



そう言いながら腕を振り下ろすAちゃん

ボールはコートのアタックライン付近に叩きつけられた



「ナイスキー、Aちゃん」



Aちゃんとハイタッチをするために近付き、引っかかっていた事を尋ねる



「まだ、いけそうだけど？」

「……及川はよく見てるなぁ」

「俺の全力のトスに、全力で応えないのは失礼じゃないの？」



そう言えば、ニヤリ、と不敵に笑った

この表情、ゾクゾクする



「私、低い方が好き。オープンじゃなくて速攻やりたい」



ボールを俺に渡しながらそう言ったAちゃん

……いいね、セッターの血が騒ぐ

速攻をやるとなるともう1人欲しいな、と辺りを見渡す



「うぇ？！」

「わっ、何、及川？」



いつのまにか壁際に人が安らかに眠っていて、
そんなの驚かないわけがない



「……あ、え、静かだと思ったら…」



まぁいいや、と篠塚の元へ行き、ボール出しを頼む



「お、おおお……ンンッ、任せろ」

「篠塚、お願い」

「A様のお願いとあらば」

「現金なやつー」



篠塚の変わりように少し不満を漏らしながら、コートに戻る



「……及川、トスお願い」

「そっちこそ、決めてよね」



相手コートには誰もいなくても、そう簡単に取れるようなボールくれてやるかよ

篠塚の手からボールが離れ、俺の元へと落ちてきた



＿＿＿キタ、この感じ

6組全員バレーの勉強してたらイイ→←6組の行動力も凄い

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