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小さな訪問者 ページ7
私は、ラピスの手を離さないようにして、家まで連れてきた。
「結局ヴェネッタに頼むのね…」
彼女はやれやれ、といった顔をする。
「着いたよ」
ラピスは目を輝かせる。
「大きな家…お屋敷みたい」
ラピスの家は普通より低い平屋だ。私の家は、2階建てだった。
「ラピスの家が小さいんでしょ」
「小さくない!!」
ラピスはむーっと顔をふくらます。
「ただいまー」
マロンテは料理を混ぜながら鼻歌を歌っていた。
「あらお帰り。チャルちゃんも、こんばんは」
「こんばんは…」
マロンテにチャルと言われ、ラピスは顔を赤らめた。
『ヴェネッタって、化身になったら綺麗な人ね。見とれたわ』
小声でラピスは言った。
『チャルも、化身になったら可愛いよ』
『もう!』
ラピスは、にっこりしていた。
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作者名:雪乃妃萌乃 | 作成日時:2020年12月22日 19時