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紫陽花に美しい色を灯して ページ22
…紫陽花か。
私は花とか、あまり興味無いんだが。
そう思いながら、花に水をやった。
紫陽花は、土によって色が変わる。
酸性ならば赤、アルカリ性ならば青。リトマス試験紙のような働きだ。
「Aは何色にするの?」
母さんはいつも美しい色に育てる。
「私?私は…白?」
「?白なんて無いわよ?」
まあ見ててください、と私は一言返す。心配そうな顔をしていた。
白色の液を吸収させて、白色の紫陽花を。なんて。
まあ、青でいいだろう。
来年は…虎か。あの神なら、きっとたくさん咲かせるだろうな。
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作者名:雪乃妃萌乃 | 作成日時:2020年12月22日 19時