第五十六訓「女の一番の化粧は笑顔」 ページ6
『新郎新婦入場です!』
そう、私達が忘れていた件とはゴリラとゴリラの結婚のことである。
見事に周りにはゴリラしかいない。
「銀さん、人間一体どう転ぶとあんなことになるんですか?」
「見合いで脱糞してワントラップいれるとああなるんだよ」
『銀時、ゴリラが拍手してるぞ、賢いな…』
「何でテンション高いんだよお前は」
沖田の話によればこの披露宴はただの顔見せみたいなもので、この後王女の星で正式な婚礼をあげればはれてゴリラの仲間入りってわけだ。
すると、トランシーバーから近藤の声が聞こえた。
そんなのはどうでもいいと沖田と銀時がトイレに行き、私達も興味無いと食事をする。
次は夫婦共同作業でデカいベッドが出てきた。
近藤が固まっていると王女に摘まれ、高く放り投げられた。
すると入り口付近から薙刀が飛んできて近藤に突き刺さり壁に吊される。
『薙刀って…』
「お妙さァんんんん!!」
「姉上ェェェ!!」
「「「アネゴォォォォ!!」」」
大事な夫婦共同作業に邪魔が入りゴリラ達が暴れ出し、乱闘の中お妙が真っ直ぐ近藤達に向かって走っていった。
「てんめェェェ何してくれてんだァァァ!!私のおっ…」
高くジャンプし、王女と近藤に跳び蹴り。
「弟に何とんでもねーもん見せてくれとるんじゃァァ!!」
お妙が新八と神楽の手をひいて走っていく。
私もそれについて行き、トイレから戻った銀時と沖田も来た。
そして気を失っているゴリラを担いだミイラ男。
外の受付には九兵衛の姿があった。
お詫びも兼ねてご祝儀を渡しに来たらしい。
王女から逃げ回る姿を見て笑みがこぼれた。
ようやく見れた。
お妙の本当の笑顔を。
第五十七訓「知ってた?これトリップの話」→←第五十五訓「女の一番の化粧は笑顔」
48人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:憐 | 作成日時:2014年3月12日 2時