【銀魂】坂田銀時が好きすぎて 短編集

さぐりあい ページ25

国語準備室は




いつだって心臓がドキドキする


A「あっ、あの銀八先生、C組のノート集めて来ました」



大量の本と、ほこりの匂い


銀八「お！A
これやんよ」


ほのかに香る


先生のタバコの匂い



先生は、


教科委員の仕事をすると



毎回飴かチョコをくれる



A「ありがとうございます....」



たかがこれだけで




こんなに嬉しくなってしまうのが



恐ろしい



銀八「A、ついでにコーヒー牛乳入れて〜」


全然ついでではないのだが、



最近は一緒にお話できて嬉しい



銀八「卒業したらどうすんだ？」



A「私は就職かなって....
まだなにをするとかは決まってないんですけど...」



銀八「もう3年だろ？夏休みくらいには決めておけよちゃんと、全くマイペースだよなぁA」


あ



さっきまで真剣だったのに


笑ってる



思わず私も顔が緩む




銀八「お前が生徒じゃなければなー....」



A「え？」



銀八「.....なんでもねーや」




え？



何今の



A「せっ先生は、いつも何時まで学校にいるんですか？」



勘違いしちゃうからやめてほしい



なんとなくこの空気に耐えられなくて、思わず話をふってしまった



銀八「あー、じゃあそろそろ帰るかな」



だるそうに伸びをして一言




私の顔をみて



銀八「よし、帰るか」




A「.......はい」




やばい


絶対へんな顔してる



顔赤いかも



もう一般生徒の下校時刻は過ぎていて



今は部活動をやっている人たちだけが学校にいる



門で待ち合わせをして




先生を待ってる時間が




やけに長く感じて





先生が来る



銀八「はえーなA、待たせたな」



嬉しくて走って来たからかも



汗臭くないかな



大丈夫かな



A「全然待ってないでずっ！」



思いっきり噛んだ



銀八「でずってw」



こんなことで笑ってくれて




先生が隣にいて



こんなに幸せなことあるかな




銀八「じゃーここまでだな」



A「あ、そうですね」



駅



もう着いちゃった



いつもはすごく長く感じるのに




今日はあっという間だ




A「ありがとうございました、先生」



名残惜しい



まだ一緒にいたかったな




少し不機嫌そうに先生が言った




銀八「あーぁ、俺もAと一緒の駅だったらな」

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