第１章始まりの日 真っ黒事件４ ページ4
Ｓｉｄｅ ｏｆ Ｙｏｕ
それにしても文鎮が見つからない。
ガサガサ机の上をあさるけど見つからない。
しびれを切らしたのか、梓も一緒になって探してくれた。
梓「だーからー、ちゃんとおんなじ袋ん中にしまっとけって、アレほど言ったのに」
『すんません……』
梓「横着すぎんのよあんたー」
『あ！ あったこれこれ……！』
そう喜んだ瞬間、隣の机に置いてあった何かにヒジをぶつけてしまった。
一気にザァーっと血の気が引いたのが分かった。
私が落としたのは、なんと超特大ボトルの墨。
『――――あっ、待っ………！』
手を伸ばした時にはもう既に遅かった。
バシャーという水音と一緒に黒い液体がみるみるうちに広がっていく。
私と梓は驚きのあまり何もしゃべれなくて、
ただ口をあんぐり開けたまま立っていた。
状況をのみ込むのにかかった時間は約２秒。
慌てて墨のボトルを起こしたが、残った墨は既に半分以下になっていた。
『どど、どうしよう梓、これ高級な紫紺系の墨だったのにー！』
梓「それよりどうすんの、この汚れー！なんでキャップちゃんと閉めてないの！
し、しかも見事にまえの席の伊野尾の机にまでかかってるよー！」
『ぎゃあ、ほんとだ真っ黒ー！』
もう私たちはパニック状態で既に何を話しているのか自分でも分からなくなってきた……。
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葵(プロフ) - えもえもさん» 原作とても好きなんです。頑張りますね！ (2016年3月15日 17時) (
レス) id: 7925a03430 (このIDを非表示/違反報告)
sakki-#(プロフ) - ファンタジー×伊野ちゃん！両方とも好きなのでワクワクドキドキが止まりません！更新楽しみにしてます。 (2016年3月15日 0時) (レス) id: baae662d61 (このIDを非表示/違反報告)
えもえも(プロフ) - この小説の原作大好きで持ってます!伊野尾ちゃんも好きなのでこの小説に出会えて嬉しいです!更新頑張ってください! (2016年3月14日 23時) (レス) id: 3668cb82df (このIDを非表示/違反報告)
伊野尾咲樹 - 更新頑張ってくださいね！ (2016年3月14日 21時) (レス) id: c038746d7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葵 | 作成日時：2016年3月11日 20時
