第１章始まりの日 盗撮事件３ ページ21
Ｓｉｄｅ ｏｆ Ｙｏｕ
『あの、伊野尾君……？』
伊野尾「あ、わっ」
『わっ、あの、館履き、ついでに持ってきた』
伊野尾「あ、ごめん。ありがとう」
『考え事？』
伊野尾「あー、考え事してると、それ以外何も聞こえなくて……」
『聞こえない？』
伊野尾「あっ、ごめん、とりあえず、気をつけてね。それだけ」
『え』
何が？ と聞き返す前に伊野尾君はまた焦ったように
館履きを持って去っていった。
結局、伊野尾君は朝会には出なかった。
やっぱり私、伊野尾君に避けられてるのかな。
館履きなんか、持って行かなきゃよかった。
余計なことしちゃったな。
悶々としていた私には、校長先生の長い話も全く耳に入らなかった。
伊野尾君、いつも助けてくれてありがとう。
この間、古本屋にいたよね？
もしかして私のこと避けてる？
伊野尾君に言いたい事、聞きたい事、どうしてこんなにたまってるんだろう。
『盗撮事件が原因で一週間部活動禁止』となったのを、
私は放課後部活え行く準備を完全に済ませた後(つまりたった今)知った。
梓「あんた朝会、全部寝てたんでしょバカ」
相変わらず梓は私をあきれたような目つきで見てる。
『いや、あの……まじっすか……』
習字セットを片手にした私はただ縮こまることしかできない。
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葵(プロフ) - えもえもさん» 原作とても好きなんです。頑張りますね！ (2016年3月15日 17時) (
レス) id: 7925a03430 (このIDを非表示/違反報告)
sakki-#(プロフ) - ファンタジー×伊野ちゃん！両方とも好きなのでワクワクドキドキが止まりません！更新楽しみにしてます。 (2016年3月15日 0時) (レス) id: baae662d61 (このIDを非表示/違反報告)
えもえも(プロフ) - この小説の原作大好きで持ってます!伊野尾ちゃんも好きなのでこの小説に出会えて嬉しいです!更新頑張ってください! (2016年3月14日 23時) (レス) id: 3668cb82df (このIDを非表示/違反報告)
伊野尾咲樹 - 更新頑張ってくださいね！ (2016年3月14日 21時) (レス) id: c038746d7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葵 | 作成日時：2016年3月11日 20時
