坂道グループの妹になろう 第２章

Happy Birthday!![宮田さん] ページ29

宮田side

もうすぐで、誕生日が終わる。2日前には、好花とも遊びに行ったし

ここ最近はとても充実してた。ただ、Aはそうでもないみたい

いっつもツンツンしてるし、最近は反抗期か余計に当たりが強くなった

酷いときは、暴言を吐かれる。流石の私も辛い

誕生日ぐらいは、おめでとうと言ってくれるかなって思ったけど

同じ空間にいるAは、姉の誕生日よりもスマホに夢中

大きなため息をついて、お風呂を溜めに立ち上がってお風呂場に行く

鏡に映った私は、すごく寂しそうな表情だった。自分でも気づかなかった

また、大きなため息をついてお風呂を溜める

リビングに帰ってきてもAはスマホを凝視してる。

"おめでとうって言って?"って言えればいいけど、がっついてるって思われたくないし....。

でも、そんな感情とは裏腹に私の体はすでに動いていた

Aの、スマホを持ってる手を掴む


宮[ねぇ]

[なに..?]

宮[なんでそんなに不機嫌なの?]

[お姉ちゃんが話しかけるから。それ以外理由いる?]

宮[ねぇ、今日なんの日か知ってる?]

[......知らないし...]

宮[....もういいよ]


私は掴んでいた手を離し、自室に閉じ籠る

あまりにも酷すぎる。小さい頃は、誕生日の度にケーキを買ってきてくれて

プレゼントだって、豪華ものをくれた時だって少なくない

去年は、なにくれたっけ...。ふと、辺りを見渡すとアルバムがあった

そのアルバムを手に取ると、A手作りのアルバムだった

ペラペラ捲ると、最後のページには

"20歳おめでとう!!21歳の時の誕生日は、どっかお出かけしよ!"

そう、綺麗な文字で書いてあった。

そこで私は気づいた。Aが祝ってくれない原因を。

今日は、菜緒達とご飯に行ったりしてた。

家に帰ってきた時は、既にもう空は暗くなっていた


私はリビングに戻り、いまだにスマホを弄ってるAを抱き締める


宮[ゴメン...。お姉ちゃん、約束忘れてた]

[.....酷いよ..。指切りまでしたのに...]

宮[ゴメンね...。お姉ちゃん最低だった]

[....最低だよ。ボク、泣いちゃうかと思った]

宮[Aの誕生日の時に、どっか遊びに行こ?]

[.....分かった。絶対だよ?忘れたらお姉ちゃんのこと嫌いになるから]


そう言って頬を膨らませるAが、可愛くて

そのハムスターみたいに膨らんでる頬にキスをする


来年の誕生日こそは、お出かけしよ?

約束ね?

end...


愛萌ちゃん、誕生日おめでとう!

推しとしては、とても喜ばしいです!

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