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自分の家に着くと
智くんは台所で手を洗い
食材を切り始めた
智｢翔くん先にシャワー入ってくる?｣
｢え?ああ、そうする｣
智くんの言われた通り
俺は先にシャワーを浴びた
チラッと浴槽を見ると
何故か水が張っていた
あれ?俺朝に栓抜いたはずだけど……?
一応、浴槽に指先だけ付けた
……温かい?
智くんがやってくれたのだろうか
いや、でも俺とさっきまで居たし……
え、怖い
とりあえず俺は浴槽の中に入り
疲れを取る事にした
一体誰が俺の家に侵入したんだ?
でも俺の家はオートロック式だし……
さっき見た感じ
荒らされた痕跡もないと思うし
もう1回後で見てみるか
色々浴槽の中で考えて居ると
智｢翔くん、ご飯出来たよ｣
智くんが俺を呼んだ
え?もう出来たの?!
早くない?
そういやなんだか頭が
スゲえぼんやりする
俺どんだけ
風呂浸かってたんだよ
内心で自分にツッコミを入れて
風呂のドアを開けると
智くんが下着やらタオルやら
部屋着を用意してくれていた
智｢あ、翔くんもう出たんだ
用意しといたから｣
｢ごめん、用意させちゃって｣
智｢いいのいいの、それより翔くん｣
すると智くんは突然
俺の左肩を思いっきり叩く
｢イッテ!何すんの?!｣
智くん｢ごめん、邪気付いてたから｣
｢邪気?｣
智くん｢そう、だから祓ったの｣
｢もうちょっとマシな祓い方してよ
ほらちょっと赤くなってるし……｣
智くん｢じゃあ今度は優しく祓うから｣
部屋着に早く着替えると
智くんと一緒に夏野菜カレーを食べた
｢あ……美味しい｣
智｢ホント?
そう言ってくれると嬉しいな｣
｢これから智くんには
料理作ってもらおうかな｣
智｢俺は翔くんの
お母さんじゃないんだよ?｣
2人して笑いながら食べるカレーは
ちょっとピリッとしてて
でも美味かった
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あずきいろ
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作者名：LiMe | 作成日時：2019年9月14日 3時
