ゴースト・リーダー【ARS*O×S】 (ページ8)

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スーパーに着くと
俺はマネージャーに
帰ってもらうことにした

マネージャーに挨拶をした後
スーパーの中に入りカゴを持つと

智くんが野菜コーナーへと向かい
俺の方に戻って来た

智｢翔くん、夏野菜カレーでいい?｣

｢え?うん｣

智くんの手には
ピーマンとトマトが握られていた

あれ?そういや智くんは
俺以外見えないんじゃ……?

って事は……

｢智くん｣

智｢ん?｣

｢早くそれ、カゴに入れて｣

智｢え?何で｣

｢貴方俺以外見えないんでしょ?
他の人からしたら
食材が宙に浮いてるように見えるから
早く入れて｣

智｢あ、そっか｣

どうやら本人自体忘れてたみたいだ

智くんはカゴに野菜を入れた後
俺を色んなコーナーに連れて行っては
カゴに必要な物を入れていく

どうか誰かに見られませんように

俺は心の中で祈った

智｢よし、必要な物は揃ったし
会計して帰るか!｣

会計してスーパーを出ると
智くんは嬉しそうに俺を見る

｢どうしたの?｣

智｢えへへ、翔くんと暮らせるのが
ちょっと嬉しくてね｣

｢そんなに?｣

智｢うん｣

すると智くんは急に
｢あのね｣と話し始めた

智｢俺、相葉ちゃんやニノや松潤が
俺を見えなくなったには寂しいけど

翔くんだけは俺が見えてくれたのが
凄く嬉しいんだ｣

｢智くん……｣

智｢翔くん、俺が死んで
幽霊になった今でも
俺は『嵐のリーダー』だって
認めてくれるの?｣

すると彼は急に不安そうな顔をして
質問してきた

｢……当たり前じゃない
だって俺達はずっと5人じゃん｣

智くん

智くんが幽霊になってしまっても
仲間だし、嵐のリーダーだと
俺はずっと思っているよ

例えそれがいつか

また貴方が
俺から見えなくなってしまう
その時が来ても