ゴースト・リーダー【ARS*O×S】 (ページ19)

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鍋を食べ終えると
俺達はそれぞれ片付けをした

雅紀｢あー!美味しかった!｣

和也｢みんなで食べる鍋は
やっぱり格別だね｣

潤｢リーダーも美味しかったかな?｣

松潤が智くんに聞くと
彼は嬉しそうに話した

だけどその声は聞こえないから
俺が代わりに松潤に伝えた

｢『美味しかった』だって｣

雅紀｢良かった〜!
またみんなで食べようねリーダー!｣

智｢うん!楽しみにしてる｣

｢『楽しみにしてる』だって｣

和也｢じゃあ俺達はこの辺で
明日収録お願いね
大野さん、翔ちゃん｣

｢ああ、また明日ね｣

3人が帰ると
俺と智くんは鍋の片付けをした

すると智くんが小さく呟いた

智｢ごめんな翔くん｣

｢どうしたの?急に謝って｣

智｢代わりに伝えてくれて
俺の言葉｣

｢ああ、ってかさ
俺に憑依しちゃいなよ
そしたらみんなと話せるでしょ?｣

智｢そうだけど、それじゃ
翔くんが喋れないでしょ?

生きてれば、みんなと
直接会話出来たのにね｣

また悲しそうな顔をする智くん

何とかしてあげたい

でも俺の出来ることって何だろう

智くんにしてあげること

｢智くん、俺さ何も出来ないけど
俺も智くんの傍にいるよ

それしか、出来ないけど……｣

智｢翔くん、ありがとう
それより早くシャワー浴びてきな
明日収録だろ?｣

｢そうだね、じゃあそうするわ｣

俺は智くんに言われた通り
シャワーを浴びることにした

その直後
雅紀から電話が入る

何か忘れ物でもしたのか?

俺は電話に出た

雅紀『翔ちゃん……?』

｢おーどうした雅紀?
なんか忘れ物したのか?｣

雅紀『違うの翔ちゃん』

若干雅紀の声が震えてた

雅紀『どうしよ翔ちゃん……
俺のせいで……ニノが……』

｢ニノが?ニノがどうしたんだよ｣

電話の向こうで雅紀が
深呼吸する音が聞こえる

雅紀『ニノが……

車に跳ねられたんだ』