十三夜月 ページ8
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閑話休題。
「ハァ！？試合に出れないくらいの大怪我をした！？」
「うわーっ怒らないでって言ったじゃん！！！」
電話越しに大声を出され思わず耳を塞ぐ。ちらりと時計を見遣れば時刻は深夜0:00を過ぎた辺り、外出禁止時間。何故こんな夜遅くにリッパーさんに電話を掛けたのかと言えば、大怪我を負ったのが先程の協力狩りモードであり、医師のエミリーさんに怪我の具合を診てもらっていたからだ。
「次吊られたら死んじゃうエマちゃんを守ったのは良いんだけど、そしたら今度は二人のヘイトがぼくに向いちゃってさ……って、リッパー？聞いてる？…リッパー？？」
電話越しから返事が聞こえなくなった事に心配になり首を傾げているとガチャリと突然扉が開く音がしそちらに向く。見ればさっきまで電話の向こうにいたリッパーさんが開いたドアの前で呆れ顔。いや呆れ顔したいのこっちなんですけど。ブラックジャックの一件から急に積極的になったな？
「え、なんでいるの」
「ドアが開いていたので」
「いやいや外出禁止時間…」
リッパーはそんなものは知らんと言わんばかりにベッドで座っていたぼくの隣に座る。ここまで積極的な事に不思議に思っていると突然寄りかかられ体勢を崩しそうになった。
「…明日の午後、私とチェイスの練習するって言ってましたよね」
あー、そういえば協力狩りモードに熱中し過ぎてすっかり頭から抜けていた。僕とした事がリッパーとの予定を忘れるだなんて…と少し気落ちする。それも僕から頼み込んだ事なのに。
「うん…言ってたねぇ」
「……そんな怪我じゃチェイスも出来ないでしょう。だから、午後は暇になるんです。」
「へえ」
言いたい事は何となく理解し素直じゃない彼に思わず口元がニヤけた。何笑ってるんですかと睨まれたけど気にしない。
「まあ、だからその、わかるでしょう」
「えぇ〜〜わかんないなぁ」
「………その埋め合わせをしろと言ってるんですよ、言わせないで下さい…」
ふいっと顔を背け仮面で表情を隠している彼は今どんな顔をしているのか見る事はできない。けれど耳の辺りが心なしか紅くなっているような気が、する。
「そうだな〜、食堂の近くにカフェみたいなスペースが出来たの、知ってる？」
「…ええ」
「メニューも豊富で美味しいらしいしさ、僕の奢りで行かない？」
「…しょうがないですね」
誘ったの君でしょ、と言おうとしたが拳骨されそうな気がしたのでやめておいた。
終わり
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いふ(プロフ) - ノアールだよさん» ひぇ…ありがとうございます…！！うれしいです！ (2020年2月5日 23時) (
レス) id: 9f4423d794 (このIDを非表示/違反報告)
ノアールだよ(プロフ) - リパ様･･･尊いです･･･ごちそうさまです((( (2020年2月5日 22時) (レス) id: 6ae5913cf8 (このIDを非表示/違反報告)
いふ(プロフ) - うわーっ感想が届いている！？！！暫く更新出来てなくてすみません！！！リアルが落ち着いたらまた更新出来ると思いますのでどうかご容赦くださいぃ…！！お二人ともコメントありがとうございますうう！！！！ (2020年1月22日 17時) (レス) id: 9f4423d794 (このIDを非表示/違反報告)
里菜(プロフ) - 更新お待ちしております (2020年1月9日 2時) (レス) id: cb1cc194ee (このIDを非表示/違反報告)
アリス＠リア狂さん - …大好きですぅぅぅ (2020年1月5日 3時) (レス) id: fa3c8a4e1d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いふ | 作成日時：2019年12月1日 16時
