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大「ついに次は秋だね。」
『もみじが緑から段々黄色くなってきたね。』
ずっと見たかった紅葉。
まるで山の中にいるように辺りを覆う葉っぱたちが
ゆっくりと色付いてきた。
『私ね、季節のうちで秋が一番好きなんだ。
お天気がよくて空気もからっとしてるし、
あとあの秋の匂いが好き。』
大「まじで？俺も秋好き。
あとやっぱ秋はキンモクセイだなぁ。」
『私も！私も好き！』
まだお互いに知らなかったことってあるんだね。
お花が好きなAは
てっきり春が好きなのかと思ってたけど、
一番は秋なんだって。
さんまも美味しいでしょー？
あとコンビニにモンブランが並ぶのも嬉しいって、
秋の魅力を指を折りながら一個ずつ上げてほくほくしてる。
その間にも辺りの葉っぱ黄色からさらに赤く色を変えていって、
あっという間に鮮やかな赤い木々が見渡す限りに広がった。
上の方を見上げれば、真っ青な晴天とのコントラストがすごくきれい。
『すごい…。』
大「うん、見られてよかった…。」
視線の高さを揃えるように隣にしゃがんで、
膝の上のお利口さんな手を握った。
青かった空がオレンジになって暗くなって、
あんなに鮮やかだった赤い葉は
冬の訪れと共に枯れ始めた。
大「あっという間だ…。」
『これから冬になるんだね。
大我と一緒だったら…どんな冬になるんだろうね。』
Aと一緒の冬かぁ。
きっと寒いのを言い訳にして、いっぱい引っ付いちゃうなぁ。
街中で抱きついて怒られたりして。
手を繋ぐときはわざと手袋なんてしないでさ。
その手に直接触れていたい。
寒い寒いって言いながら
お互いの手を温め合うんじゃないかな。
あとお揃いのマフラーを巻いて、
一緒に大きなクリスマスツリーやイルミネーションを見に行くような定番のデートもしたいし…。
あぁ、
Aとやりたいことも、
想像する楽しい未来もこんなにこんなにたくさん…。
大「きっと未だかつてないほど楽しい冬になるよ。」
絶対にそう思う。
『そうだね、私もそんな気がする。』
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綾鷹(プロフ) - 1203さん» ありがとうございます(;_;)泣いて頂きたいお話を書いていたので本当にうれしいです！ (2020年5月5日 23時) (
レス) id: f953e13246 (このIDを非表示/違反報告)
綾鷹(プロフ) - 美月さん» なんてうれしい…(´；ω；`)ありがとうございます！ (2020年5月5日 23時) (レス) id: f953e13246 (このIDを非表示/違反報告)
綾鷹(プロフ) - 綺星さん» 最後まで読んで下さってありがとうございます！これは私も書き終わった瞬間何かスッと燃え尽きた作品なのでそう言って頂けると嬉しいです！ありがとうございます！！ (2020年5月5日 23時) (レス) id: f953e13246 (このIDを非表示/違反報告)
1203 - めちゃくちゃ泣いてしまいました。素敵な作品ですね。 (2020年4月4日 15時) (レス) id: bea00c8748 (このIDを非表示/違反報告)
美月 - めちゃくちゃおもしろかったです。 とても感動しました。 (2020年3月27日 14時) (レス) id: 2c7dc2e191 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綾鷹
| 作成日時：2019年8月11日 7時
