83 Hokuto ページ33
三人とも授業が午前で終わったある日。
俺と高地は京本に
とりあえず付いてきてくれ！！
なんて無理やり腕を引かれて、
たどり着いてみればここは…
高「レンタカー…？」
大「高地、頼む！何も言わずに助手席に乗ってくれ！」
高「なんか言わせろ！」
北「そういう時は何も聞かずにって言うんだよ。」
なんだ何も言わずにって。
よりたちが悪いだろ。傍若無人か。
どうやらAちゃんは相当頑張ってるらしく、
体調がほんの少し持ち直したから、
今週末一日だけ外出の許可が降りたんだって。
だから近場でもいいから紅葉を見せてやりたいんだと。
そこへ行くための予行練習兼コーチをさせるために俺らは呼ばれたようだ。
あぁ、高地がコーチね。
…。
え、下らない？
気にしないで。
高「絶対やだよ！だってお前もはやペーパーじゃん！怖い！」
大「だから予行練習したいんだよ！」
高「そういうのはペーパードライバー講習に行ってやれよ！」
大「え？そんなんあんの？」
高「知らなかったのかよ…。」
北「ていうか紅葉って…
まだ早いだろ。近場じゃまともに見られないぞ。」
大「うそ？！」
こいつ学校にもみじとか楓が植えられてんの知らないの？
まだ全っ然青いんだけど。
北「今見られるのなんか東北の方か、
関東では標高の高いところ…
Aちゃんを連れて行けそうなところなんかないよ。」
大「まじか…。」
でも一緒に見たいんだよ…。
京本が切なげに見ているのは、
彼が持つには少々可愛らしすぎるノートで。
多分これが、
Aとやりたいことを一緒に書いたんだ！
なんていつだか自慢してきたあのノートか。
…俺さ、案外こういうのダメなんだよね。
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綾鷹(プロフ) - 1203さん» ありがとうございます(;_;)泣いて頂きたいお話を書いていたので本当にうれしいです！ (2020年5月5日 23時) (
レス) id: f953e13246 (このIDを非表示/違反報告)
綾鷹(プロフ) - 美月さん» なんてうれしい…(´；ω；`)ありがとうございます！ (2020年5月5日 23時) (レス) id: f953e13246 (このIDを非表示/違反報告)
綾鷹(プロフ) - 綺星さん» 最後まで読んで下さってありがとうございます！これは私も書き終わった瞬間何かスッと燃え尽きた作品なのでそう言って頂けると嬉しいです！ありがとうございます！！ (2020年5月5日 23時) (レス) id: f953e13246 (このIDを非表示/違反報告)
1203 - めちゃくちゃ泣いてしまいました。素敵な作品ですね。 (2020年4月4日 15時) (レス) id: bea00c8748 (このIDを非表示/違反報告)
美月 - めちゃくちゃおもしろかったです。 とても感動しました。 (2020年3月27日 14時) (レス) id: 2c7dc2e191 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綾鷹
| 作成日時：2019年8月11日 7時
