一人の時間 ページ18
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「えっ、泊まるんですか？」
壱馬「あかん？」
「あかんくないですけど、」
壱馬「なんやねん、その関西弁(笑)」
日本に帰ってきた。
壱馬さんに夜ご飯に誘われてあとで迎えに来ると言われた。
家に来た時はなぜかボストンバッグ持ってて理由を聞いても教えてくれなかった。
教えてくれたのは外でご飯を食べて家に帰ってから。
壱馬「心配やねん」
「心配？」
壱馬「昨日の今日やし怖いやろ？それにきっとまた一人になると思い出したりするやろ？」
「それはなんとも言えないですけど…」
壱馬「ほな、俺帰るで？」
「それは…」
壱馬「俺はカレンが心配やからそばにいたい。一人が大丈夫やったら全然帰るし。」
「壱馬さん自分のお家の方が休めますよね？それに私の家には壱馬さんの好きなゲームもないし。」
壱馬「全然問題ないから大丈夫」
「でも、」
壱馬「はぁ…」
壱馬さんは大きなため息をついた。
“やっぱ帰るわ”と言ってボストンバッグを持って家を出て行った。
バタン…
最後に見た壱馬さんの後ろ姿。
私から離れていく、遠くにいってしまう気がした。
壱馬さんがいることが当たり前だと思ってたから、なぜか急に怖くなった。
それよりも怖かったのは壱馬さんに嫌われたと思ったこと。
私は急いで玄関のドアを開けた。
壱馬「案外早かったな」
「えっ…」
玄関を開けてすぐ横に壁にもたれかかって立ってる壱馬さんがいた。
壱馬「ほら、俺が出た一瞬でこんな泣きそうな顔して。遠慮せんでええから、もっと甘えてええんやで？」
「っ…そばにいてくださいっ、」
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作者名：LALA
| 作成日時：2022年10月15日 19時
