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kazuma.
シャワーを浴びてバスルームを出ると鼻をすする音がした。
急いでカレンの元へ行くと、体を起こして膝を抱えて泣いていた。
壱馬「カレン、大丈夫か!?」
「かず、ま、さんっ…」
俺の顔を見たら安心したのかさらに泣き出した。
どうやら一人になった瞬間さっきのことを思い出してしまったらしい。
俺は我慢できずにカレンを抱きしめた。
壱馬「大丈夫やから、俺がそばにおるから、寝るまでこうしてたるから」
「かずまさん…」
カレンを抱きしめゆっくりトントンと背中を叩いた。
しばらくしたら規則正しい寝息が聞こえてきた。
俺はカレンを横に寝かせ布団をかけた。
北人「ただいまー」
陸「あっ、カレン寝た?」
壱馬「今寝ました」
俺は帰ってきた二人に言った。
壱馬「日本帰ったら俺しばらくカレンん家に泊まります」
北人「えっ?どういうこと?」
壱馬「俺と北人がいなくなって一人になった瞬間さっきのこと思い出して震えて泣いとった。目つぶって寝ようとしたら田中さんの顔が浮かんで怖かったって。」
陸「PTSDかな。酷くないといいけど。」
壱馬「しばらくはカレンのそばについててあげたいんです」
陸「分かった。みんなにはグループLINEで言っておきなよ?」
壱馬「了解です。あっ、田中さんに何されたとかは、」
北人「さっき俺がみんなに話しておいたよ」
壱馬「そっか、だから帰り遅かったんか。ありがとな、北人。」
陸「俺たちはあの子をしっかり守らなきゃいけないからね」
俺たち3人は安心して寝ているカレンの寝顔を見ながら話した。
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作者名:LALA | 作成日時:2022年10月15日 19時