* ページ14
.
kazuma.
一瞬の隙をついたのか陸さんから逃げた田中さんはカレンの左足を掴んだ。
その瞬間“痛い”と行ってその場に座り込んだカレン。
急いでカレンから田中さんを離した。
陸「お前マジでふざけんなよ」
海青「次手出したらこの手折るぞ」
田中さんは、陸さんと海青、龍と昂秀によって身動きが取れないよう床に押さえ付けられていた。
壱馬「どこが痛いんや?」
「左足…」
壱馬「ケガしてるやんか、どうしたん?」
「たぶんテーブルが倒れた時に…」
北人「壱馬、あれじゃない?」
倒れてるテーブルの周りには割れた花瓶が散らばっていた。
陣「とりあえずケガの手当てもせなあかんな」
拓磨「俺、フロントで救急箱もらってきます!」
瑠唯「俺も行くよ!」
山彰「俺自分で持ってきたやつあるからそれ持ってくるわ!」
健太「俺もあるから持ってくる!」
二度とアイツに触らせない。
俺はカレンをお姫様抱っこした。
「あ、歩けますから、」
壱馬「ええから黙っとき」
北人「陣さん、先行ってますね」
陣「なんかあったら連絡するわ」
.
俺たちの部屋に連れてきてとりあえずベッドに座らせた。
北人はカレンが落ち着くようにとホットレモンティーを入れてくれた。
救急箱を持ってきてくれたたっくんと瑠唯さん、山彰さんと健太さんは、カレンに気をつかって荷物だけ置いて部屋を出ていった。
北人「壱馬、手当てできんの?」
壱馬「空手してたから出来るわ」
北人「そんなこと言ったら俺だってバスケしてたからね。ていうか、俺の方が得意なんじゃね?」
壱馬「俺がやるから北人は黙ってみとけ」
北人「はいはい」
俺と北人のやり取りが面白かったのかカレンはクスッと笑った。
笑える元気はあるんやな、と思って、俺と北人は笑ってるカレンを見て安心した。
.
303人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:LALA | 作成日時:2022年10月15日 19時