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壱馬「ほら、終わったで」
「ありがとうございます」
壱馬さんにケガした足の手当てをしてもらった。
ケガしたのMV撮影終わったで良かったなんて今では思える。
壱馬「なぁ、思い出したくないかもしれんけど、何があったか話してくれへん?」
「……」
北人「話してくれたら陣さんたちに説明する時に俺らが代わりに話すからさ」
壱馬「カレンだって何回も話したくないやろ?」
確かに何回も話すのは嫌だ。
そう思った私はゆっくり話し始めた。
止まっていた涙もまた溢れだしてしまった。
そんな私の背中をさすって優しく声をかけてくれた壱馬さん。
目の前の椅子には北人さんが何度も“大丈夫だよ”と言ってくれた。
ちょうど話し終わったタイミングで、部屋のインターホンが鳴った。
北人「樹たちが荷物持ってきてくれたよ」
樹「また泣いたの?」
「ちょっと思いだして…」
壱馬「何回も話すの嫌やと思ったから話してもらった。だからみんなには俺と北人から話すわ。」
樹「分かりました」
慎「カレンさん…」
「まこ、大丈夫だからそんな顔しないで?」
翔吾「ケガは大丈夫なん?」
壱馬「そんな深く切れてなかったから大丈夫やで」
翔吾「ほな安心やな。じゃあ、俺らも行くで、なんかあったら連絡するし、連絡してな。」
「ありがとうございます」
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作者名:LALA | 作成日時:2022年10月15日 19時