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いつも通り夜ご飯を食べて部屋に戻る。
食堂を出ようとした私の足は止まった。
そんな私に北人さんが気付いた。
北人「どうしたの？」
「あ、あの、みんな…少しだけ私に時間をください。」
部屋に戻ろうとしたみんなの足が止まった。
私の声が届かなかったメンバーには海青が声をかけて呼び戻してくれた。
もう一度食堂に入って座った。
力矢「何か話があるんだよね？」
「はい。私の気持ちを話します。」
私は大きく息を吸って話し始めた。
「GENEのオーディションに参加した理由はみんなと一緒で“ダンスでたくさんの人を笑顔にしたい”でした。最終まで残って言われたのはたった一言、“可能性はあるけどGENEの色じゃない”。」
陸「GENEの色？」
「グループのイメージじゃなかったらしいです。そんな理由で落とされて正直悔しかったです。」
「でも途中から私の中でも光がなくなって落ちることは分かってたんです。ランペのオーディションは正直受けるか迷ってました。でも最終審査で3人の歌を聞いて名前を呼ばれて3人が並んだ瞬間に“この3人の歌で踊りたい”って思いました。」
北人「なんか嬉しいね」
壱馬「ちょっと照れるな」
「パフォーマーのみんなが候補生って分かって16人を見た時に直感で“このグループがいい、全員で同じ夢に向かって歩く”って思いました。」
翔吾「なんかあれやな…」
健太「うん、嬉しいね」
「いっちゃんに言われたこのグループになりたい理由は、きっとこの人たちなら大丈夫、私も成長できる、そう思ったから。ココにいるのも頑張る理由も、居場所が欲しいから。そして負けたくないからです。」
力矢「カレン、その負けたくない理由を話さないと。」
「コソコソ言ってる子が私より輝いてるのを見てると悔しいんです。最終候補生にいた女の子で落ちた子が他の事務所に移籍して私たちよりも先にデビューしたじゃないですか？あれは羨ましいとかじゃなくて本当に悔しかったです。勝負で勝ったはずなのに負けた気持ちになりました。」
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作者名：LALA
| 作成日時：2022年9月19日 11時
