Only One Girl (ページ20)

今日:65 hit、昨日:57 hit、合計:263,181 hit

＊ページ20

.

kazuma.

男はカレンをつけてたストーカーで間違いないらしい。

そして数分後、男は駆けつけた警察に捕まった。

陣「ほんっまに心配したんやで！？」

「ごめんなさい…」

瑠唯「でも無事でよかったよ」

壱馬「あんだけ一人で出掛けるなって言うたよな？」

北人「ちょっ、壱馬、」

壱馬「一人になるってことは自分からストーカーに、はい、来てくださいって言ってるようなもんやで？」

「……」

壱馬「子供やないんやから分かるやろ？俺らがもっとキツく言わな分からんの？」

「分かります…」

俺が他の誰よりもイライラしてるのは、カレンを一番に想ってるから。

特別な感情を持ってるから。

だから余計に心配になるし、怖い目に遭わせてしまった自分が許せない。

泣き止んだはずのカレンはまた静かに涙を流していた。

そんな顔をさせたいんやない。

俺はそっとカレンの頭を撫でた。

壱馬「ごめん、言い過ぎた」

「私も悪いんです、謝らないでください…」

壱馬「でも俺らほんまに心配にしたから。ないことを願うけど、今回みたいなことがまたあったら俺らはまた口うるさく言う。周りが見えんくなるぐらいうるさくなると思う。けど、それはカレンのことがほんまに大事やから。それだけは覚えてて？」

「はい、分かりました」

俺は…俺らは、あの日約束したんだ。

何があっても絶対カレンは守ると。

カレンを守るためなら俺らなんだってするよ。

.