47 ページ47
.
剛典「えっと、返事は…?」
「だって、返事しなくていいんでしょ?話を聞いてって。」
剛典「それは…」
確かにそう言った。
でもカレンちゃんはいつもの少しイタズラっ子の顔をしていた。
その顔を見て俺は緊張してた心のモヤが晴れた。
剛典「それワザと言ってるでしょ、バレてるからね」
「なんだ、つまんなーい」
俺は手を戻し頭を上げた。
剛典「全く、見た目と違って中身は本当にお子ちゃまなんだからー」
俺がそう言うとグイッと腕を引っ張られ気付いたら目の前にはカレンちゃんの顔。
すぐにキスをされていると分かった。
「好き、ずっと好きだった」
剛典「今は?」
「今も好き、ずっとずっと好き」
きっと昔からカレンちゃんのことになると体が勝手に動くんだな。
“好き”と言われて俺の体は勝手に動いて、カレンちゃんを抱きしめて今度は俺からキスをした。
3回目にして初めて俺からキスをした。
あっ、1回目のキスはきっと覚えてないから今度話してあげなきゃ。
剛典「で、さっきの告白の返事は?」
「…可愛いウェディングドレス着させてくれる?」
剛典「もちろん」
「よろしくお願いします」
.
102人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:LALA | 作成日時:2022年3月31日 15時