LOVE DESTINY

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好きなのにフラれた。

俺の“好き”は言わせてもらえなかった。

なんとなく家に帰るのが嫌でSEVENに向かった。







直人「いらっしゃい、凄い顔してるね」

剛典「カレンちゃんにフラれました」

直人「とりあえずこれは俺から」

剛典「これは？」

直人「カンパリオレンジ、カクテルの意味は“初恋”。」

剛典「初恋……」







そのあとも直人さんは“今日は俺の奢り”と言ってカクテルを出してくれた。







直人「デニッシュメアリー、カクテルの意味は“あなたの心が見えない”。」

直人「これは黄昏時おすすめ。ピニャコラーダ、意味は“淡い思い出”。」

直人「最近はこれもよく飲んでるよ。ブラックベルベット、意味は“忘れないで”。」







酒が強い俺でも4杯も違うカクテルは結構クる。

しかも辛口が多めだしアルコール度数が高いのも入ってる。







直人「ちょっと眠くなってきた？」

剛典「いや、大丈夫っす」

直人「あっ、ごめん、明日仕事か。飲ませすぎると臣に怒られるな。」

剛典「大丈夫っす、まだ飲みます」

直人「失恋してヤケ酒はよくないぞー」

剛典「飲ませてるの直人さんじゃないっすか」

直人「それもそっか。じゃあ、次が最後ね。これ今までので一番強いから記憶飛ばすなよ。はい、ブランデーフリップ、カクテルの意味は“あなたを想う切なさ”。」







それを飲み終える前に俺はテーブルに突っ放して意識を飛ばした。





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