35 ページ35
.
「あー、お腹いっぱーい、もう食べれないー」
剛典「すっごい食べたね」
「このために今日はワンピースで来たんだから！」
剛典「そうそう、珍しいなーと思ったんだよね」
プライベートで会う時はいつも基本パンツスタイル。
スカートはたまに仕事帰りに会うときに見るぐらい。
だから、プライベートでのスカートは今日が初めて。
剛典「そのスカート、夏っぽくていいね」
「ただの白のワンピースだよ」
剛典「でも今日被ってた帽子も麦わらだから夏先取りでイイ感じ」
「最近暑くなってきたからさー」
バイキングの時間は余ってるけど、お腹いっぱいで食べれないからコーヒーを飲んでお喋りタイム。
お腹いっぱいと言いつつ、お皿に残ってるケーキを少しずつ口に入れてるカレンちゃん。
剛典「夏の予定は？」
「特に何も。行ってみたいところはたくさんあるけど。」
剛典「例えば？」
「海、プール、キャンプ、お祭り、花火大会。あっ、釣りも行ってみたいかも。」
剛典「超アクティブ」
「キャンプと釣りは健二郎さんに言ったら喜んで連れてってもらえるんだけどね」
剛典「あー、そういえば健二郎さんキャンプと釣り好きだもんね」
「やっぱ詳しい人と行くとより楽しそう」
剛典「俺、お祭りと花火大会は詳しいよ？」
「いろんな女の子と行ったから？」
剛典「なんでそうなるの？」
「だって、大学時代遊んでたんでしょ？」
剛典「それはそうだけど別にそれとこれは関係なくない？男友達とだって行くし。」
「そうだね、ごめん。」
確かに大学時代遊んでいたことは話した。
あとで知られたり誰かに聞かされるぐらいなら、先に自分で話そうと思った。
でも、話したのはそれきりで、こうやってなんかの拍子で昔の話を掘り下げられたことは一度もない。
今日のカレンちゃんは少しおかしい。
楽しそうに話してたり、美味しそうに食べてると思えば、ふと何か考え事をしてる時がある。
ねぇ、今何を考えてるの？
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 102人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：LALA
| 作成日時：2022年3月31日 15時
