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剛典「俺は全然大丈夫だし預かるよ」
「でも…」
剛典「他に預ける人いないんでしょ?日中は仕事でいないけど夜はちゃんと家にいるから大丈夫だよ。」
直人「ほら、岩ちゃんもこう言ってんだからさ」
「うん…」
剛典「出してもいい?」
「うん」
俺はしゃがんで下に置いてあるキャリーバッグの中から犬を出した。
そこには元気なポメラニアンがいた。
剛典「おぉ、おぉ!お前元気だな!」
「きなこ」
剛典「えっ?」
「“お前”じゃなくて、“きなこ”」
剛典「きなこか!よろしくな!」
元気にワンッと言って俺の頬を舐めるきなこは凄く可愛い。
なんか初めて会った気がしない。
剛典「でも、なんできなこ?」
「…きな粉が好きだから」
剛典「そうなの?」
「悪い?」
剛典「いや、むしろ好きなものが知れて嬉しい」
「…こっちの鞄の中にエサとおもちゃ、あと細かいことはノートに書いてある」
剛典「分かった。あっ、何か分からないことあったら聞きたいから連絡先聞いてもいい?」
「あっ、うん」
よし、連絡先ゲット。
今度健二郎さんにご飯奢ってあげよう。
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作者名:LALA | 作成日時:2022年3月31日 15時