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そんな俺に転機が訪れた。
「えっ、どういうこと?」
直人「だから今話したじゃん。健ちゃんが急用で無理になったから岩ちゃんに頼むって。」
「なんで今?前もって言ってよ!」
直人「ごめん、ごめん、忘れてた」
そう言って俺にウィンクする直人さん。
事の発端は3日前。
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健二郎「直人さん、仕事入ってワンコ無理っす!」
直人「なんで俺に言うの?」
健二郎「風の噂で妹に猛烈アタックしてる奴がおるって聞いたんでね〜」
そう言って隣にいる俺を見る健二郎さん。
健二郎「まぁ仕事っていうのは嘘で、単純に連絡先も聞けずにおるこっちのワンコにワンコを預けて仲良くなってもらおう作戦なんすけどね!」
健二郎さんナイスアイディア。
幸いにも俺ん家はペット可。
だから預かることは出来る。
剛典「あっ、だから、この間ペット飼ってるか聞いてきたんすか?」
健二郎「せやで!」
直人「まぁカレンには内緒にしてて当日言えば大丈夫っしょ」
剛典「えっ、直人さんも賛成ですか?」
直人「最近の岩ちゃん全然アタックしなくなっちゃったからさー、本気ならもっとアタックしなきゃ。」
健二郎「これを機に連絡先聞いて飯でも行ってきな!」
健二郎さんが神様に見えた瞬間だった。
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作者名:LALA | 作成日時:2022年3月31日 15時