−23− ページ25
一緒に住むようになってから私の日常は大きく変化した。
兄ちゃんは構ってくれず、遊んでくれない酷い兄だけど、快は違う。
ちゃんと私の話を聞いてくれたり、遊んでくれたり、いろんなことをしてくれた。
とてもとても楽しかった。快は私をいつも笑顔にしてくれていた。
「A〜!だ〜い好きだよ!」
「うん!私も〜」
もちろん、兄弟として、恋愛感情なんてまったくない『好き』をいっていた。
だって兄弟だから。
だからそんな兄弟で恋愛なんてあり得ないと思っていた。
でも快の『好き』は私と違うことに気づくのはそう遅くはなかった。
「……A。好き」
「?…うん、私もー」
「……ッ…!!違う、俺は…」
「…ん…っ…!!?」
「……こーゆー、『好き』だから…」
唐突だった。今まで最高な兄だと思っていた快は、私にキスをおとした。
しかもそれは、優しくて、甘いどこか寂しげな味がした。
この時私は何があったかよく理解できなくて、そのまま無言の状態。
しばらくして、ようやく整理がつくと同時に快はこう言ってくる。
「俺さぁ…Aと出会ってから好きだったんだ。ほんと、大好き。大好きなんだよ?」
「……え…」
快の目を見ると、それにはいつもの快の優しい瞳じゃなく、酷く酷く、暗い今まで見たことのない快がいた。
「……っ、誰…」
怖くなって、私は急いで悠太兄ちゃんの部屋にすくんだ足でなんとかたちあがって、かけこんだ。
続く (更新停止中) お気に入り登録で更新通知を受け取ろう
←−22−厄介なキオク
92人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ヤンデレ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ライア中佐 - 全然更新してなかった…!!!久々にしようかなぁなんて考えてまする。更新すてほしかったらコメントよろです (2016年5月3日 22時) (レス) id: ec6f27daa6 (このIDを非表示/違反報告)
ライア中佐 - 黒羽さん» そうなんですか!私は逆に嫌いですけどne((作った本人が言うな。 (2014年11月9日 23時) (レス) id: fca84e14d7 (このIDを非表示/違反報告)
ライア中佐 - Miwa Tanakaさん» えぇ、えぇ!頑張りますとも!ご声援、ありがとうございます! (2014年11月9日 23時) (レス) id: fca84e14d7 (このIDを非表示/違反報告)
黒羽(プロフ) - 主人公のキャラが結構好きです!! (2014年11月9日 1時) (携帯から) (レス) id: bfbb95b915 (このIDを非表示/違反報告)
Miwa Tanaka(プロフ) - はい!!頑張ってください!! (2014年11月2日 20時) (レス) id: a4bf69be25 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ライア中佐 | 作成日時:2014年9月18日 1時