シンデレラ・ストーリー【6】

○149*○ ページ12

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千「自分に嘘ついてて、


苦しくないですか？」









玉「……ろ」









千「どうして素直にならないんですか？」









玉「…っめろ」









千「A先輩が好きなら






好きって言えばいいじゃないですか!!!!!!!!」









玉「やめろって言ってんだろ!!!!!!!!!!」









千「せんぱい…」









玉「お願いだからっ…


ほっといてくれよ


もう、やめてくれ…」









俺だって




辛いんだ





苦しいんだ









本当は






Aといっぱい話したい






Aの笑った顔が見たい








もっともっと






一緒にいたい









でも








どうしようもないんだよ







もう、自分でも






自分がわからないんだよ









玉「…もう…いいんだ…」









俺には




Aを好きになる権利も意味も




なにもない









玉「お願いだから、関わらないでくれ…」









Aのことは諦める




そう決めたんだ









千「玉森先輩



って事は


俺がA先輩


とっちゃってもいいんですか？」









.





.





玉「勝手にしろ…」









もう、俺には関係ない






【A】って言葉を聞きたくない







Aの存在を





俺の中から消してしまいたい









もし、Aがいなければ





こんなに辛い思いは




しなくてすむのに









千「わかりました。




もう、遠慮しませんから!!!!!!」









そう言って





走って行った




千賀









玉「……っ…」









わかってるよ









ただ、俺がバカなだけ








椿先輩を裏切る勇気も




Aに話しかける勇気も








なにもない









弱い俺









玉「情けないな…」







千賀とミツが







羨ましいよ









玉「……っ…」








そんなことを思うと









涙がこぼれた

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