シンデレラ・ストーリー【6】

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あ「お待たせ」




藤「お〜」







あれから数日がたって





今日が太ちゃんと






デートをする日



想いを伝える日









藤「なんか、いつもと雰囲気違うな」








今日は



お洋服も


髪型も



メイクも





完璧に、やってきた









あ「変？」




藤「んーん、可愛い」









やった








あ「シンデレラを意識したの」







藤「え？(笑)」







あ「魔法使いのおばさんに


魔法、かけてもらったの」









藤「ちちんぷいぷい〜って？」






あ「うん」







藤「あそ(笑)」








あ「笑わないでよ」









藤「多分ね〜

北山とか玉森が見たら


鼻血ぶーだな」









あ「なにそれ」








藤「(笑)なんにもない





ほら、行くぞ」









大きい太ちゃんの背中



追っかけながら





歩いて行く








あ「どこ行くの？」






藤「どこ行きたいの？」






あ「……」








考えてなかった









藤「(笑)映画行くぞ」






あ「あ、うん!」









結局



映画館に行く事になった









.







.






.






.



藤「なに見ます？」



あ「なに見ます？」







映画館に着いて





ただ迷ってる









藤「俺、これがいい」









太ちゃんが選んだのは



バイロケーションっていう




ホラーの映画









あ「私やだ」






藤「えー」







ホラーなんて




絶対に嫌だ









藤「だってほかに見たいの無いでしょ？」






あ「…あるもん」




藤「なに？」









.






.







.





.


あ「…モンスターズインク」









藤「ぷっ(笑)


あれ、Aって何歳だっけ」









あ「ひどい」









藤「絶対バイロケーションのがいいって〜」









.








.






.




でも





そういう時





必ず





太ちゃん









藤「ほら、行くぞ」









.









私が選んだ方に





してくれるよね









そんな優しい





太ちゃんだから








好きになったんだよ

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