くるった時計 ページ15
急いで、急いで！早くしないとお茶会に間に合わないわ
『おちゃかい？』
そうよ！あの子も来るの、泣き虫の女王様も！
『なきむし……？』
母親に囚われている可哀想な子。私たちがね、解放してあげるの。
こっちに来れば怖くなんてないわ。
そう言うと、
少女は赤髪の少年の手を引いて、黒くて深い底に落としていった。
貴女もこっちに来て？
『やだ。そっちは行きたくない』
黒くてこわい場所は嫌い。
「ミノカサゴちゃん？」
『はっ…………寝てた………ちょ、ふろいど…！……はなせ！！』
「アハっ〜変な顔〜」
人の顔で遊ぶなよ！！！！こいついつかほんとに煮物にしてやる
『それより、今日天気わるいね………かみなり落ちそう……』
「え〜いいじゃん？ミノカサゴちゃんのビビる姿が見れるからむしろラッキー」
こいつほんと懲りねぇな…………ジェイドにキノコ料理出してもらお。食べるのは全部フロイドだけど
『先帰ってて、わたしハーツラビュルに用があるの』
「俺も行こうか〜？」
『だめ！仕事さぼったら怒られるよ！』
「え〜！つまんない〜」
『帰ったら、いっしょに遊んであげるから。ね？』
「やった〜絶対だよ？ミノカサゴちゃん」
うおっ、急にやる気出したじゃん………いつもこんな感じだと楽なのに。
…………………………………
鏡舎を抜け、ハーツラビュル寮の庭を通る。
ここは迷路になっててたまに迷ってしまう。
「確か今日はなんでもない日のパーティーだった気が………」
あれ、薔薇が枯れてる………なんだか全体的に暗い感じ………肌がひりつくような嫌な熱さもする。
「首をはねろ！！首をはねろったら！なんでトランプしか出てこないの！！！」
「リドル、もうやめろ！！これ以上はお前が孤立していくだけだ！みんなの顔を見てみろ！」
リドルと、トレイ先輩の声？
近づいていくと同時に、強い魔力が溢れているのを感じた。
ありえない。これ以上の魔力が溢れているということは、ブロット寸前まで魔法を使っているということ。
そんなことをすれば
『うんしょ……よいしょ……ここからなら……』
あれは…………ハーツラビュルの1年生達に……ユウちゃんに……リドル？
怒ってる……？いや、それより
『ないてるの？』
空気全体がピリついてる。リドルの怒り叫ぶ声が耳から離れないと同時に
ふふっ、と笑う少女の声も聞こえた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 203人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ネム(プロフ) - 菜種梅雨佐矢花さん» 了解いたしました。必ず見に行きます (2020年9月4日 5時) (
レス) id: 83871a2a60 (このIDを非表示/違反報告)
菜種梅雨佐矢花(プロフ) - あっ、勘違いしていてすみません(汗)題名と作者様の名前は書きます。許可を頂きありがとうございます。また出来次第お知らせ致します (2020年9月4日 0時) (レス) id: 495b618e4b (このIDを非表示/違反報告)
ネム(プロフ) - 菜種梅雨佐矢花さん» いえ、そうではなく私の作品を書くなら私の作品名の題名と私の名前（作者名）をちゃんと書いてほしいって事です。じゃないと見に行けないんで(--;)作品のリンクはじゃあ大丈夫です (2020年9月3日 22時) (レス) id: 83871a2a60 (このIDを非表示/違反報告)
菜種梅雨佐矢花(プロフ) - 作品名が「菜種梅雨のお絵描き教室」で名前が菜種梅雨 佐矢花(なたねづゆさやか)と言います。作品のURLは分からないんです。すみません。お手数おかけしますが私の作品の題名で調べて頂けると幸いです (2020年9月3日 22時) (レス) id: 495b618e4b (このIDを非表示/違反報告)
ネム(プロフ) - 菜種梅雨佐矢花さん» 作品名と作品リンク、作者名、を記載していただけるのなら描いてもOKです (2020年9月3日 21時) (レス) id: 83871a2a60 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ネム | 作成日時：2020年6月19日 18時
