do not care 4 ページ6
『今日は2-Eで授業か』
2年生は基礎は出来上がってると思うし、通常魔法の練習もこないだした確認テストで全員出来てた。
なら次のステップにいってもいいわ。今日は攻撃魔法の練習をさせようかしら………
あのクラスは優秀な子が多いし、問題が起こったとしても対処可能…
「レカルド先生」
凛と強い声が後ろから聞こえた。振り返るとよく目立つコートの男性がこちらをニコッと見つめている。思わず肩が震えた。だって、その笑みはあまりに気味が悪いというか………作り笑いのように感じたから。
『おはようございますクルーウェル先生』
ビビったと悟られないようにこちらも咄嗟に笑みを振りまいた。本音を言うとすごく怖い。あと業務以外で話しかけないでほしいのに。
「今度の2〜3年メインでの実践魔法の試験でお話が」
あぁ……あの実地試験……
今回の試験は1年生は見学で2〜3年の実践魔法のレベルを図るための試験だとか何とか。試験方法はそれぞれ違うが、何しろ今回はレベルが高い事には間違いないだろう。2年の寮長達や3年寮長の達の実力は私が見るにかなり高いだろうし。
でも今はその試験の話をする時間はない。時計を見るともう数分で授業は始まる。
『あの〜………すみません。私、今から授業なので……その話は職員室で……』
すみませんと頭を下げ、彼の横を通ろとしたがそれは阻まれた。
「出来れば、二人っきりで話したいんだが?君は俺が家に帰るとすぐに自室にこもってしまうからな……あぁ、それとも俺を避けてるつもりか?駄犬」
ギリッと爪が手に深く侵食する。もちろん痛い。やめてほしいし怖い。でもここで怯えたら負けた感じがして癪に障る。
『そういう約束でしょ。話なら職員室で出来るじゃない。しつこい、触らないで。それ以上やるなら腹に攻撃魔法ぶち込むわよ』
そう言うと彼は無言で手を離した。最初からそうしてくれればいいのに。あぁ、これじゃあ授業に間に合わないじゃない。
1秒足りとも時間を崩される事が大嫌いなので、その原因を作った男を一睨みし、急いで授業に向かった。
『…………こわ………』
しばらく近づくの控えよ。
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如月楓(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです! 更新頑張ってください! 応援してます❗ (2023年4月6日 0時) (レス) @page50 id: ad808662e3 (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - 初コメント失礼します。本当に綺麗なお話です。キャラクターに人間らしさというものが綺麗に表現されていて、とても心が惹き付けられました。これからのご活動も心より応援しております。いつかネムさんが明るい気持ちで帰ってきてくださることを心から願っております。 (2023年2月7日 1時) (レス) @page50 id: 0d9b393e0f (このIDを非表示/違反報告)
雷雨 - お姉様…?ネムさんの作品ほぼ見させていただいたのですが、とても面白いです!続きは出ないのでしょうか…? (2022年5月15日 20時) (レス) @page50 id: afa040ec2a (このIDを非表示/違反報告)
もんみ(プロフ) - 面白いです!続編は出ないんてしょうか? (2021年8月24日 20時) (レス) id: 8a61fa6983 (このIDを非表示/違反報告)
ちゅぺっと狐(プロフ) - 一気読みしちゃいました!とても面白かったです!「終わり」となっていますが、この物語の続編はでませんか…? (2021年7月28日 21時) (レス) id: c8c58a6bc9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ネム | 作成日時:2021年1月16日 18時